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社長と社員の立場の違いによる貢献意識のズレ:紙芝居型ブログ ブログ#116

社長と社員の立場の違いによる貢献意識のズレ:紙芝居型ブログ ブログ#116

 経営者の方のシビアな採算意識,経営感覚は,
なかなか社員さんに伝わらないことが多いですよね。
 
 それもそのはず,
社長さんと社員さんとでは,
これまでの経験の差が大きい,
ということがあげられると思います。
 
 その差を少しでもうめて,
目線の高さを合わせるために,
紙芝居で物語をお伝えします。 

社長と社員の立場の違いによる貢献意識のズレ

こちらは,Aさんです。

Aさんは,新卒で,デザイン制作会社に就職しました。

Aさんは,もともと独立して社長になりたいと思っていました。

そこで,まずは,デザイン会社に就職して,経験を積み重ね,いずれは独立して社長になることを夢見ていました。

いよいよ,憧れのデザイン会社に就職できたぞ。

僕もここで力を付けて,いずれは独立して社長になるぞ。

A君は元々,好奇心が旺盛で,色々な仕事に積極的に取り組みました

毎日,走り回ってがんばっていました。

そしてある日のことです

ふー,今日もつかれたなぁ。営業はとにかく走り回るのが大事っていうのはわかるけど,うちの会社拘束時間長いんだよね。はー、はやく仕事の時間おわらないかなぁ。仕事って,朝から晩まで,長時間拘束されて,つらいよね。早く帰りたいなぁ。

そういえば,仕事が多くて忙しい月と,仕事が少なくて暇な月で,お給料って全然変わらないんだよね。なんだか,仕事が忙しくしても,給料が変わらないって,なんだか変な感じだなぁ

それから数年後のことです

ある日の朝礼の出来事です

こちらは B 社長です

皆さん,今年は昨年に比べてとても大きく利益が増えました。業績が良くなりました。そこで,わが社には,ボーナスという制度はないのですが,今年は,特別にボーナスを出そうと思います。なので,皆さんこれからも頑張ってくださいね

やったー,ラッキー,ボーナスもらえるのかぁ。嬉しいなぁ。初めてボーナスもらえるんだ。嬉しいなあ

あれれ,でも待てよ,おかしいなぁ。去年の方が今年よりも全然忙しかったのに,仕事量だってすごくて,僕もかなり働いたのに去年はボーナスってもらえなかったよなぁ。それなのに,今年は,去年ほど働いてないのに,ボーナスがもらえるって何だかおかしいぞ。どういうことなんだろ。

そうか,わかったぞ。きっと去年は,忙しすぎてボーナスを出すの忘れちゃったんだ。忙しくて忘れちゃうことよくあるよな。そう考えると,

ひどいよなあ。あんまりだよ。去年あんなにがんばったのに。就業時間の朝9時から夕方5時までちゃんと勤務したのに。しかも,無遅刻無欠席なのに。なんだかすごいモチベーション下がったよ。

ボーナスもらえると思って一旦モチベーション上がったんだけど,よくよく考えてみたら,その前の年のボーナスもらい損ねちゃってるんだから,モチベーション下がるなぁ。よし,なるべく早く,独立するぞ!。

こうして,なんと,A君は,ボーナスをもらったところ,逆にモチベーションが下がってしまいました。それから,半年後のことです。

A君はいよいよ念願の独立を果たし,株式会社の社長になり,新しいデザイン制作会社を作りました

ヤッター!!いよいよ僕も会社の社長になれたぞ。これからどんどんお仕事を取ってきて,頑張るぞ。さっそくだけど,僕一人じゃ全部の仕事はできないから,早速,人を雇ってみよう。

こうしてA君は 従業員を雇うことになりました。

それから3ヶ月後のことです。

あー,勢いで,独立してしまったけども,実際に会社を経営してみると,とても大変なんだなぁ。

全部の仕事の最終責任を負って,売上を上げ続けるって,こんなに大変なことだとは思わなかったよ。甘く見てなぁ。困ったなぁ。どうしたらいいんだろう。まあ,とにかく業績を上げるしかないな。このまま赤字だったら,あとどれくらいもつか,もうわからないな。

 それと,働いてくれている従業員のみなさん,就業時間中はみなさん真面目に働いてくださるけど,全然,会社の利益が増えないんだよなぁ。勤務時間中しっかりと働くことももちろんだけど,利益を生み出してくれないと,お給料払い続けられなくなっちゃうよ。

他方,こちらは従業員のCさんです。C さんは仕事にあまり熱心ではありませんでした。仕事よりもプライベートを充実させたいというタイプで,仕事はそれなりにこなせばよいと思っているタイプでした

ある日のことです。Cさんは突然,Aさんの所に行きました。そして質問をしました。社長すみません,ちょっとお聞きしたいことがあります。今月の給与明細にボーナスの記載がないんですが,なぜボーナスの記載がないんでしょうか。

Cくん,うちの会社には,そもそもボーナスっていう制度がないんですよ。

ボーナスという制度は,どの会社にもあるわけではないんです。特に法律でボーナスを払わなければいけないという法律は,ないんです。なのでボーナスを支給するかどうかは,会社次第,経営者次第なんですよ。

経営者次第ならボーナス払ってくれたっていいじゃないですか。何で払ってくれないんですか。

いやいやいやいや,うちの会社はまだ立ち上げたばかりで,ずっと赤字なんですよ。この状況でボーナスなんて出せると思いますか。

ずっと赤字なんて知りませんでしたから。

では,逆に聞きますが C 君は会社にどれだけ貢献してくれているんでしょうか

どれだけ貢献って,そんな事,ちゃんと就業時刻どおり朝9時から夕方5時までしっかり勤務してるじゃないですか。自分なんて,無遅刻無欠席ですよ。すごくないですか?完璧に貢献できてますよね。

いやいやいやいや,勤務時間働いたかどうかより,会社が粗利を出すこと,利益を残すことに貢献したかどうかが重要ではないでしょうか。なぜなら,粗利・利益なければ,ボーナスどころか,お給料を払えなくなってしまうわけですから。ただ勤務時間を過ごせばいいのではなくて,会社が粗利を出すこと,利益を残すことが重要じゃないですか。

そう言われてもよくわかりませんよ。僕は難しいことはわかりません。

とにかく,指示されたとおり,朝9時から夕方5時まで働いてるんです。これは間違いないですよね。タイムカードも残ってますから。だからボーナスくださいよ。

このように A さんC君の,社長と社員という立場の違いによる,貢献意識のズレは,平行線のままでした。

 いったい,どう説明したらいいんだーーー!!困った困ったー!!

    あなたが上司ならどうする:紙芝居型ブログ ブログ#115

     あまり仕事に熱心でない部下がいる場合,
    あなたが上司ならどうしますか?

     具体的なケースを紙芝居にしてみました。 

     ぜひ,研修で考えていただきたいテーマです。

    <あなたが上司ならどうする?>

     Aくんは、新卒で、大手の食品の卸売り会社に入社しました。

     A君は,元々,仕事よりもプライベートを充実させたいと思っているタイプで,あまり仕事に熱心な性格ではありませんでした。

     実は,A君は,関連会社の社長の息子であり,父親のコネで入社した社員でした。そのため,A君は,自分のことをほかの社員と違って特別であると思っていました。

     あー,また月曜日が来ちゃったなぁ。しょうがない,今日も会社いくか。

     A君はこんな調子で働いていたため,先輩の指導もあまり熱心に聞いておらず,いつもミスを繰り返していました

     ある日、会社にいたA君に、電話がかかってきました。

     Aくん、取引先のB社さんから電話ですよ。なんだか怒っている様子です。

     ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。はい,もしもし

     こちら,取引先のB社さんです。

    おい,Aくん,また,納品ミスだぞ。これで3か月連続じゃないか。

    すんません。

    なんだその謝り方は。なっとらんぞ。

    す,すみませんでした。

     こちらは,部長です。

    A君は,部長に呼び出されました。

     おい,A君、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。

     B社さんとても怒っていたぞ。もしかすると取引を断られてしまうかもしれない。

     どうしてくれるんだね。どう責任をとるつもりだ。

     すんません

     なんだその謝り方は。これだから,最近の若者はなっとらんのだ。

     A君,君ねぇ。納品ミス3か月連続なんて,わが社はじめての事態だぞ。

     このように,部長は,A君の指導にほとほと困っていました。

     A君は,内心,こう思っていました。

     まだ入社したばかりなんだからさ,ミスしたって仕方ないじゃないか。最近ようやく仕事覚えてきたんだから,そういうところとか,良いところはちゃんと見てほしいよな。

    しかもさ,たしかに,最初の二回の納品ミスは,おれのミスだけどさ,今回3回目の納品ミスはさ,ほんとは,C先輩が,もうおれが引き継ぐっていったのに,そのまま放置されちゃったんだよね。それなのに,おれのミスにされちゃってさ。まあC先輩怖いから言えないけどさ。

    社内の情報共有体制にも問題があるのにさ,全部おれのせいにしちゃってさ。

    そういうところも,ちゃんと事情を聞いてくれたっていいのに。

     それから1か月後のことです。

     会社にいたA君に、電話がかかってきました。

     Aくん、取引先のB社さん電話ですよ。なんだか怒っている様子です。

     ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。

     Aくん,君,またやってくれたね。また,納品ミスだぞ。これで4か月連続じゃないか。

     すいません、申し訳ございません。

     さすがにもうあきれたよ。残念だけど、君との取引は考えさせてもらう。

     あー、しまった,結局,あのあと,C先輩怖いから,C先輩と打合せしないまま放置しちゃったよ。まずいなぁ。

     おい、Aくん、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。

     B社さんとても怒っていたぞ。もう,ワシも堪忍袋の緒が切れたぞ

    え,そんな、すいません。許してください。がんばりますから。

     うるさい。もう知らんぞ!!