2019年 3月 の投稿一覧

大学生のアルバイト:紙芝居型ブログ ブログ#96

 ある大学生が,アルバイトで,
法的トラブルに巻き込まれた際の描写を
紙芝居にしてみました。

大学生のアルバイト

Aさんです。

Aさんは大学生になりました。もともと,アルバイトに興味のあったAさんは,大学に入学すると,さっそくアルバイト探しを始めました。

Aさんは,求人情報誌を読み始めました。

 うわー,アルバイトってたくさんあるのねぇ。文字も多くて,なんか知らない言葉が多いわ。

 よし,もうとにかく早くアルバイト始めたいから,この,「未経験者大歓迎」って書いてあるところにしよう

よし,このおしゃれなカフェに応募してみよう。

 Aさんは,はじめて「履歴書」を書きました。そして,郵送しました。

 無事,書類審査は通過したということで,面接日の連絡がありました。

 Aさんは,はじめての面接で,緊張しながらも,なんとか,質問に答えることができ,面接の結果発表は1週間後と言われました。

 一週間後のことです。

 ピンポン,Aさん,書留郵便でーす

 あ,こないだの面接の結果連絡かな。これって,面接結果が入ってるんだよね。あー,どうかなどうかな,緊張するなぁ。

 あ,やったー,採用だー,うれしいな

 こうして,Aさんはカフェでアルバイトをするようになりました

 カフェのアルバイトって,大好きなコーヒーの香りに囲まれて,アルバイト仲間も気さくな人が多くて楽しいなぁ。

 一か月後のことです

 Aさんは,カフェのB店長に呼ばれました

 B店長です。

Aさん,これ,今月の給料ね。

 ありがとうございます。人生初給料,うれしいですっ

 さらに1か月後のことです。

 Aさん,わるいんだけど,今日も,遅番のアルバイトの子が来れなくなっちゃので,このまま遅番の仕事もやってくれないかな?

 えっ,もう3日間連続ですよね。ちょっと体調が悪くて・・・。

 Aさんはそれくらいの仕事もできないのね・・・

 はわわわ・・・,い,いえ,すみません,わかりました。がんばります。

 その後,Aさんは,たびたび,長時間の残業をさせられていました。

 はー,最近,なんかすごい残業が多いんだよね。もともと体力あるほうじゃないから体調くずしがちだし。

 でも店長怖いから,断れないんだよなぁ

 こうして,Aさんは,どんどん体調が悪くなってしまいました。

 それでも,Aさんは頑張り屋さんであったため,それでもがんばって仕事を続けていました。

 ある日のことです。

 そうだ,有給休暇って聞いたことあるから,店長に,有給休暇もらえるか,きいてみよっと。もうかなり疲労がたまってるから,休みたいんだよね。有給休暇って,たしか,休暇なんだけど,お給料がもらえる休暇なんだよね。

 B店長,すいません,有給休暇ってもらえるんですか?

 Aさん,なに言ってるんですか,アルバイトに有給休暇なんてあるわけないでしょう。アルバイトなんですから,シフトに入らない日は休暇みたいなもんじゃないですか。

 そ,そうなんですね。すみません,よくわかっていなくて。

 また,あるとき,Aさんはたまたま,インターネットを見ていました。

 ええっ,8時間を超えて働いたときの残業のお給料は1.25倍。これは法律で決まっていること?えー,そうなの?いつも残業させられているけど,1.25倍のお給料なんてもらってないわ。

 B店長,すいません,うちって,8時間を超えて働いたときのお給料って,1.25倍にならないんですか?

 Aさん,うちはね,基本的には,残業代はないんです。

うちは,契約書と就業規則に,残業代は「なし」,と書いてあるんです。

 つまり,ちゃんと,あらかじめ,残業代はありませんよ,ということを書いているんです。

 そういう約束になっているということなんです。たまたま遅番の子が来れなくなっちゃって,Aさんが残業になってしまうだけなので,うちの場合は,1.25倍とか,そういうのはない決まりなんです。

 あ,そうなんですね。わ,わかりました。

 その後,Aさんはがんばって仕事を続けていましたが,どうにも体調が回復しないため,アルバイトをやめようと思いました。

そこで,AさんはアルバイトをやめることをB店長に伝えました。

B店長,すみません,私,体調不良が続いていて,今はきちんとお仕事できないので,すみません,退職させてください。

Aさん,あなたねぇわかってると思うけど,あなた,入社するときに,この誓約書にサインしましたよね。

はい,しましたけど,それがどうかしましたか?

あのねぇ。うちだって突然辞められたら,カフェが営業できなくなってしまうんだから,困るでしょう。だから,辞める時は,必ず,変わりの人をみつけて入社させない限り,やめられないっていう決まりになってるんですよ。この誓約書にもそう書いてあるじゃないですか。

 ええー,そんなぁ。変わりの人なんて見つけられるかわかりませんし,とにかく体調悪くて働けないので,もうやめさせてください。

 なに甘えたこと言ってるんですか。もっと社会人として自覚を持ってくださいよ。これはビジネスなんですよ。あなたの都合で勝手に辞められたら,ビジネスができなくて会社もお客さんも困るんですよ。わかってるんですか。

 そ,そんなこと言われましても。もう体調が悪くて。働けないんです。

 なに言ってるんですか。この誓約書にも書いてありますけど,万が一,約束を破って,代わりの人を見つけられなかったら,莫大な金額の損害賠償をするって,書いてあるんですから,そこのところ,わかってるんでしょうねぇ。

 ええー,そんなぁ。

 こうして,Aさんは,泣きながら,家に帰りました。

 その後,Aさんは,また,インターネットで情報収集をしていました。

 最近,あの手この手で,仕事をやめさせてくれない,というトラブルが増えています。

 詳しくは,お近くの社会保険労務士までお問い合わせください,あー,まさに,私のことだ。

 この社会保険労務士さんのところにいって,相談してみよう

 こんにちは。今日は,どういったご相談ですか?

 はい,実は,カフェでアルバイトしているんですけど,もう体調が悪くなってしまったので,辞めたいんですけど,代わりの人をみつけないと,辞めさせてくれないっていうんです。

 なるほど,最近,そういったご相談が増えているんです。でも,代わりの人を見つけないと辞めさせてもらえないという合意は,不合理なものとして,無効とされるケースが多いんです。

 やっぱり,そうなんですか?

 はい,なので,代わりの人が見つからなくても,必要な手続き,手順を踏んだうえで,退職する方向で,交渉していくことをオススメします。

特に,労働基準監督署というところがあって,行政機関ですから,無料で相談にのってくれたり,場合によっては,会社に対して,助言したり,指導してくれたりしますから。とても頼りになりますよ。

 そうなんですね,心強いです。ありがとうございます。

 もう一つお聞きしたいんですが,このアルバイト,8時間を超えて残業してもお給料が1.25倍にならないんです。

 えっ,それはどうしてですか?

 店長に聞いたら,雇用契約書や,就業規則というものに,残業代は払わないと書いてあるからだそうです。

 あらかじめ,そういう約束をしていることになると言われました。

 そういう説明をされたのですね,実は,それ,法律的には,無効なのです。

どういうことかというと,雇用契約書や就業規則に,残業代は払わないと書いても,強制的な法律で,残業代はきちんと払わなといけないので,そういうものに書いたとしても,残業代はきちんと払わないといけないんです。

 ええ,そうだったんですか

 はい,みなさん,意外と知らないのですが,実はそうなんです。

 法律の世界では,知らないと損することって,実はたくさんあるんですよ。

 じゃあ,アルバイトには有給休暇はないって言われたんですけど,これは本当ですか?

 それもよく聞かれる質問ですが,一定の条件を満たした場合は,アルバイトでも有給休暇をもらえることはあり得るので,そのあたりも,しっかり調べたり,相談してみることが大事ですね。

 ということは,わたし,騙されてたんですね,くやしいですっ

でも,店長が怖いので,やっぱり自分からは何も言えないんです。

 そんなときのためにも,まずは,やっぱり,労働基準監督署に相談してみるといいですね。とても頼りになりますよ。

 そうなんですね,やったー,早速行ってみます。ありがとうございました。

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管理監督者:紙芝居型ブログ ブログ#95

「部長にすれば残業代払わなくていいよね?」
というご質問,とても多くいただきます。

でも,そんな法律,
あるのでしょうか?

法律を正確に理解しておかないと,
思わぬ事態になってしまう,
典型例,紙芝居でお伝えします。

 

管理監督者

A社長は,弁護士のところに,法律相談に来ました。

 

どうも先生,お世話になっております。

これはA社長,お世話になっております。

今日は,突然,どうされましたか

いやー,先生,ちょっと聞いてくださいよ。

実は,新卒で入って3年目のB君なんですが,いずれは,私の右腕として育て上げたいと思ってまして。それで,すこし厳しめに指導していたのですが,

突然,未払残業代300万円を支払えという,内容証明郵便を送ってきまして。

あー,そうでしたか。それは大変なことになりましたね。

残業代は,払っていなかったのですか?

いやいや,ちょっと,先生,聞いてくださいよ。

まあ,たしかに,彼には期待しているので,ほかの社員よりも長く働いてもらってまして。あと,深夜時間の勤務もありまして。ただ,かといって,いま,残業代をたくさん払うわけにもなかなかいかなかったので,ここは思い切って,

彼を一気に,部長に格上げしたんですよ。

まあ,給与とか,はたらき方とか,待遇はまったく変わらないんですが,肩書だけ部長にかえまして。

先生,そうすれば,残業代って,払わなくていいんですよね?

いえいえ,社長,それは違うんですよ。

みなさん,そのように誤解している人が多いんですが,そうではないんです。

部長にすれば,残業代を払わなくてよいという法律はないんです。

ええ,そうなんですか!!

そうなんです。みなさん,よく誤解されているのですが,部長などの肩書で判断するのではないのです。

法律上,「管理監督者」という,いわば,実質的に,経営者と一体的な立場になっているような場合には,時間外手当を払わなくてよいとされる場合があります。

たとえば,ほかの普通の従業員さんとは違って,その労働時間を自由に決めさせたり,本人の裁量を広くしたり,人事権を持たせたり,その地位にふさわしい待遇をしていたりすれば,この法律上の管理監督者と認めてもらえる場合がありますが,これはなかなかハードルは高くて,なかなか認められないんです。

 

そうだったんですか。

はい,それと,管理監督者であっても,深夜時間,つまり,午後10時から翌朝午前5時までの割増賃金は,しっかりと払わなければなりません。また,労働時間管理も同じく,しっかりと行う必要があります。

 

てことは,やっぱり,うちの会社,裁判起こされたら,負けますかね?

 

残念ながら,その可能性は高いですね

ええー,そんなー!!

 

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