2019年 7月 の投稿一覧

最近よくある労務相談のやり取り:紙芝居型ブログ ブログ#165

 最近よくある労務相談のやり取りを,
紙芝居にしてみました。

最近よくある労務相談のやり取り

 こちらは,Aさんです。

 Aさんは,弁護士のところに相談に来ました。

 こんにちは,今日はよろしくおねがいします。

 こちらは,今回,相談を担当する弁護士の先生です。

 どうも,こんにちは,今日は,どういったご相談ですか。

 はい,うちの会社は,労働時間がとても長く,残業も多いのですが,

残業代は一律3万円と決められていて,それ以上は,どれだけ残業しても支払われないのですが,インターネットなどで調べたところによると,それは違法の可能性があると聞きまして。

 なるほど,おっしゃるとおり,そういったケースは違法の可能性がありますね。

 では,請求すれば,会社は残業代を全部払ってくれますかね?

 その可能性もありますし,払ってくれない可能性もありますね。その点は,まずは,会社の対応次第ですね。

 払ってくれない場合は,どうしたらいいのでしょうか?

 いろいろな方法がありますが,最終的には,民事訴訟など,裁判になりますね。

 ただ,なかなか,お勤め先を訴えるのは,抵抗がありますよね。

 いえ,実は,私,今,会社に行ってないものでして。

 それは,どういったご事情があるのですか

実は,毎日がんばり過ぎて,体調を壊してしまいまして。

 そうでしたか,今,どのような症状がありますか

 うつ病になってしまいまして,特に,会社に行こうとすると,気分が悪くなってしまうんです。なので,場合によっては,退職することも考えています。

 そうでしたか,それはお辛いですね

 あのー,うちの会社は,36協定というものを作っていないらしいのですが,これは法律違反なのでしょうか?

 はい,労働基準法36条により,従業員の方に残業をしてもらうためには,会社は36協定というものを作って,管轄の労基署に届け出をしておかなければ,いけないんです。

 やっぱりそうだったのですね。

 はい,悪質なケースでは,労基法違反企業として,企業名を公表されてしまい,社会的な信用を失ったりして,新規採用が難しくなったりすることもありますね。

 あと,刑事罰を科されることもあります。

 次に,労災について聞きたいんですけど,普通,労災というと,工場などの作業中にケガをしたような場合をイメージするんですが,私は,労災にはならないですよね?

 労災になれば,治療費を出してもらえたり,休業補償をもらえると聞いたものですから。

 精神疾患についても労災の対象なんですよ。特に,労働時間が著しく長かったり,疲労が蓄積するようなケースでは,労災が認定されることはあるんです。

 そうだったのですね。

 それと,私のようなケースでは,ほかに,なにか会社に請求できることはありますでしょうか?

 会社の業務が原因で,精神疾患になったということであれば,それについて,

慰謝料であったり,休業補償などの損害賠償を請求できたりする可能性もありますね。 

 以上,最近よくあるご相談例をご紹介しました。

 このケースでは,当初,残業代の相談であったのが,そこから,会社の労基法違反の話や,労災認定の話,会社に対する損害賠償請求の話と,どんどん話が膨らんでいく,というご相談が最近増えております。

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高校生のアルバイト:紙芝居型ブログ ブログ#164

高校生にまつわる労働トラブル
紙芝居にしてみました。

高校生のアルバイト

こちらは,A君です。

A君は高校生になりました。もともと,アルバイトに興味のあったA君は,高校に入学すると,さっそくアルバイト探しを始めました。

A君は,求人情報誌を読み始めました。

 うわー,アルバイトってたくさんあるんだなぁ。文字も多くて,なんか難しい単語が多いなぁ。

 よし,とにかく早くアルバイト始めたいから,この,「体力のある高校生大歓迎」って書いてあるところにしよう

よし,この引っ越し屋さんに応募してみよう。

 A君は,はじめて「履歴書」を書きました。そして,郵送しました。

 無事,書類審査は通過したということで,面接日の連絡がありました。

 A君は,はじめての面接で,緊張しながらも,なんとか,質問に答えることができ,面接の結果発表は1週間後と言われました。

 一週間後のことです。

 ピンポン,Aさん,書留郵便でーす

 あ,引っ越し屋さんからの封筒だ。これって,面接結果が入ってるんだよね。あー,どう。かなどうかな,緊張するなぁ。

 あ,やったー,採用だー,うれしいな

 こうして,A君は引っ越し屋さんでアルバイトをするようになりました

 引っ越しのお仕事って,もちろん,体力勝負だから,疲れるけど,いろんな人の,新しい生活の始まりを応援できるみたいで,なんだかやりがいがあるなぁ

 それから,さらに,一か月後のことです

 A君は,引っ越し屋さんのB社長に呼ばれました

 こちらは,B社長です。

A君,これ,今月の給料ね。

 ありがとうございます。人生初給料,うれしいですっ

 それから,さらに1か月後のことです。

 A君,わるいんだけど,急な仕事が入ったから,明日は,夜の10時からの仕事やってくれないかな?

 えっ,自分,早寝早起きなので,夜はつらいんですよね。

 君はそれくらいの仕事もできなのかね・・・

 はわわわ・・・,い,いえ,すみません,わかりました。がんばります。

 その後,A君は,たびたび,夜の10時からの仕事をさせられていました。

 はー,最近,夜10時からの仕事が多くなってきたなぁ。でも,翌朝学校のために起きないといけないから,どうしても寝不足になっちゃうんだよなぁ。

 でも社長怖いから,断れないんだよなぁ

 こうして,A君は,生活リズムが壊れてしまい,どんどん体調が悪くなってしまいました。

 A君は頑張り屋さんであったため,それでもがんばって仕事を続けていました。

 あるとき,A君はたまたま,テレビを見ていた時,ニュースを見ていました。

そうしたところ,ある企業が残業代を支払っていなかったので,過去に支払っていなかった残業代をさかのぼって支払うことになった,というニュースを見ました

 へー,残業代かぁ。過去の分も支払ってもらえることがあるのかぁ。

 そういえば,引っ越しのアルバイトも,実際には,毎回,仕事が長引いちゃうんだよね。でも残業代もらえないんだよな。

 そうだ,これって,ちょっと社長に聞いてみようかな。

 社長,すいません,うちって,残業代ってもらえないんですか?

 A君,うちはね,残業代はつかないんだ。

うちは,契約書と就業規則に,残業代は「なし」,と書いてあるんだよ。

 つまり,ちゃんと,あらかじめ,残業代はありませんよ,ということを書いているんだ。

 そういう約束になっているということだ。

 だから,うちの場合は,残業代はないんだよ。

 そうなんですね。わかりました。

 あるとき,A君は,パソコンでインターネットをしていました。

 んん,なんだろこれ,え,残業代を払わないのは違法。ええ,そうなの?

 詳しくは,お近くの社会保険労務士までお問い合わせください,へー,そうなの。

 でも社長が言ってたことと逆だなぁ。どっちが正しいんだろ。

 この社会保険労務士さんのところにいって,相談してみよう

 こちらは,社会保険労務士の先生です。

こんにちは。今日は,どういったご相談ですか?

 はい,僕は,引っ越し屋さんでアルバイトをしてまして。

 このアルバイト,夜遅かったりして,しかも,毎回,残業になるんですけど,残業代はもらえないんです。

 えっ,それはどうしてですか?

 社長に聞いたら,雇用契約書や,就業規則というものに,残業代は払わないと書いてあるからだそうです。

 あらかじめ,そういう約束をしていることになると言われました。

 そういう説明をされたのですね,実は,それ,法律的には,無効なのです。

どういうことかというと,雇用契約書や就業規則に,残業代は払わないと書いても,強制的な法律で,残業代は払わなといけないので,そういうものに書いたとしても,残業代はちゃんと払わないといけないんです。

 ええ,そうだったんですか

 はい,みなさん,意外と知らないのですが,実はそうなんです。

 法律の世界では,知らないと損することって,実はたくさんあるんですよ。

 あと,夜遅いとのことですが,どれくらい遅いんですか。

 はい,夜10時から12時まで働かされることもたくさんあります。

 それはいけませんね。労働基準法という法律で,原則として,18歳未満の人については,夜の10時から翌朝の5時の間については,働かせてはいけないことになっているんです。例外もありますけどね。

 ええ,そうだったんですか。知らなかった。

 ということは,僕,騙されてたんですね,くやしいですっ

でも,社長怖いので,自分からは何も言えないんです。

 そんなときのために,労働基準監督署があるんですよ。労働基準監督署は,労働基準法違反について,相談にのってくれたり,場合によっては,会社に対して,助言したり,指導してくれたりしますから。とても頼りになりますよ。

 そうなんですね,やったー,早速,相談に行ってみます。ありがとうございました。

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