あなたが上司ならどうする:紙芝居型ブログ ブログ#115

 あまり仕事に熱心でない部下がいる場合,
あなたが上司ならどうしますか?

 具体的なケースを紙芝居にしてみました。 

 ぜひ,研修で考えていただきたいテーマです。

<あなたが上司ならどうする?>

 Aくんは、新卒で、大手の食品の卸売り会社に入社しました。

 A君は,元々,仕事よりもプライベートを充実させたいと思っているタイプで,あまり仕事に熱心な性格ではありませんでした。

 実は,A君は,関連会社の社長の息子であり,父親のコネで入社した社員でした。そのため,A君は,自分のことをほかの社員と違って特別であると思っていました。

 あー,また月曜日が来ちゃったなぁ。しょうがない,今日も会社いくか。

 A君はこんな調子で働いていたため,先輩の指導もあまり熱心に聞いておらず,いつもミスを繰り返していました

 ある日、会社にいたA君に、電話がかかってきました。

 Aくん、取引先のB社さんから電話ですよ。なんだか怒っている様子です。

 ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。はい,もしもし

 こちら,取引先のB社さんです。

おい,Aくん,また,納品ミスだぞ。これで3か月連続じゃないか。

すんません。

なんだその謝り方は。なっとらんぞ。

す,すみませんでした。

 こちらは,部長です。

A君は,部長に呼び出されました。

 おい,A君、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。

 B社さんとても怒っていたぞ。もしかすると取引を断られてしまうかもしれない。

 どうしてくれるんだね。どう責任をとるつもりだ。

 すんません

 なんだその謝り方は。これだから,最近の若者はなっとらんのだ。

 A君,君ねぇ。納品ミス3か月連続なんて,わが社はじめての事態だぞ。

 このように,部長は,A君の指導にほとほと困っていました。

 A君は,内心,こう思っていました。

 まだ入社したばかりなんだからさ,ミスしたって仕方ないじゃないか。最近ようやく仕事覚えてきたんだから,そういうところとか,良いところはちゃんと見てほしいよな。

しかもさ,たしかに,最初の二回の納品ミスは,おれのミスだけどさ,今回3回目の納品ミスはさ,ほんとは,C先輩が,もうおれが引き継ぐっていったのに,そのまま放置されちゃったんだよね。それなのに,おれのミスにされちゃってさ。まあC先輩怖いから言えないけどさ。

社内の情報共有体制にも問題があるのにさ,全部おれのせいにしちゃってさ。

そういうところも,ちゃんと事情を聞いてくれたっていいのに。

 それから1か月後のことです。

 会社にいたA君に、電話がかかってきました。

 Aくん、取引先のB社さん電話ですよ。なんだか怒っている様子です。

 ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。

 Aくん,君,またやってくれたね。また,納品ミスだぞ。これで4か月連続じゃないか。

 すいません、申し訳ございません。

 さすがにもうあきれたよ。残念だけど、君との取引は考えさせてもらう。

 あー、しまった,結局,あのあと,C先輩怖いから,C先輩と打合せしないまま放置しちゃったよ。まずいなぁ。

 おい、Aくん、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。

 B社さんとても怒っていたぞ。もう,ワシも堪忍袋の緒が切れたぞ

え,そんな、すいません。許してください。がんばりますから。

 うるさい。もう知らんぞ!!

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