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給与の天引きよくある誤解:紙芝居型ブログ ブログ#122

 
 社会保険料などの給与の天引き,
社員さんによっては,天引きの意味を誤解している,
「なにか損をしてしまっている」,
と思っていらっしゃる方もいます。
 
 そんな方のために,この天引きの解説を,
紙芝居でお伝えします。

給与の天引き,よくある誤解

こちらは,Aさんです。

Aさんは,新卒で,デザイン制作会社に就職しました。

Aさんは,もともと独立して社長になりたいと思っていました。

そこで,まずは,デザイン会社に就職して,経験を積み重ね,いずれは独立して社長になることを夢見ていました。

ヤッター!!いよいよ,憧れのデザイン会社に就職できたぞ。

僕もここで力を付けて,いずれは独立して社長になるぞ。

Aさんは元々,好奇心が旺盛で,色々な仕事に積極的に取り組みました

そしてある日のことです

はー、今月も金欠だなぁ。ついつい,スマホのゲームのアプリの課金,ついついお金払っちゃうんだよなぁ。ホント,スマホのゲームって,熱中しちゃうように,うまく作られてるよなぁ。今月,どうしようかなぁ。

あ,そういえば,お財布に,会社のお給料の給与明細が入ってた。

これって,難しい言葉がいっぱい書いてあって,よくわかんないんだよねぇ。

特に,この「厚生年金保険」っていう項目で,なんだか,お給料が差し引かれちゃってるんだよね。せっかくもらえるお給料がこの厚生年金保険っていう項目で,手取りが少なくなっちゃってるんだよね。

 これっていったい何なんだろ。よくわからないや

 あと,「健康保険」っていう項目でも,差し引かれちゃってる。

 いわゆる天引きってやつだよね。これがなければ,手取りのお給料がもっと増えるのになぁ。  よくわかんないな。まいっか。

 それから数年後のことです。

Aさんはいよいよ念願の独立を果たし,まずは,個人事業主として独立しました。

ヤッター!!いよいよ僕も独立できたぞ。これからどんどんお仕事を取ってきて,頑張るぞ。

それから,また数年後のことです。

なんとか,独立して,個人事業主としてがんばってきたけど,そろそろ,少し余裕が出てきたから,株式会社を立ち上げて,一緒に働いてくれる従業員さんを探して,お給料をお支払いして,はたらいてもらおう。

こうしてAさんは 従業員を雇うことにしました。

Aさんは,はじめて,従業員を雇うことになったことから,細かい手続などを教わりに,社会保険労務士の先生のところに,相談に行きました。

こちらは,社会保険労務士のB先生です。

どうも,A社長,はじめまして,社会保険労務士のBと申します。

今日はどういったご相談ですか?

どうもはじめまして,私,デザイン制作をしています,Aと申します。

よろしくお願いします。今日は,はじめて人を雇うことになりましたので,手続などを教えていただきたいと思いまして。

 ところで,私,今まで,会社員時代,お給料の給与明細の中身で,天引きされているのをいつも不思議に思っていまして,今日は,それについて,基本的なところから教えていただけますでしょうか。

 はい,もちろんですよ。なんなりとご相談ください。

 ありがとうございます。まず,よく,給与明細に,「厚生年金保険」って書いてあって,お給料が天引きされてますよね。あれって,いったい何なんでしょうか?

 はい,それはよくいただくご質問なんですよ。厚生年金保険というのは,従業員さんが60歳以上になったときなどに年金がもらえるようにしたりするものです。

 社員さんの厚生年金保険は,個人事業主の方の国民年金を含み,さらに上乗せする年金なので,もらえる金額も原則として厚生年金のほうが多くなりますね。

会社を立ち上げる前のころのA社長のような個人事業主と比較すると,個人事業主の方は,国民年金を全額自己負担していますが,社員さんは,国民年金を含む厚生年金保険の半額を会社に負担してもらえる,ということなんです。

会社さんのほうでは,従業員さんの厚生年金保険料の半分を負担するので,その分,会社さんは負担が大きくなりますね。

 ええ!!そうなんですか,じゃあ,人を雇ったら,その厚生年金保険の半額を会社が負担することになるんですね。大変ですね。私が個人事業主だったころは,全額自己負担していたのに。

 はい,そうなんです。

 そうだったんですか。私,てっきり,なんだか天引きされるのって,手取りが減るから,損してると思ってたんですけど,個人事業主と比べると,その面では,会社員の方がうらやましいですね。

> 

 そうなんです,そういうことなのに,天引きされていることを,一方的に損していると,誤解されている方も多いですね。

 では,B先生,「健康保険」っていう項目もあったんですけど,これはどういうことなんでしょうか?

 はい,それもよくいただくご質問ですね。健康保険というのは,社員さんが,病気やケガをしたときの病院代の7割とかを,保険から負担してもらえるっていう制度なんです。もし,これがなかったら,病院代を全額自己負担になってしまったら,病院に行けなくなってしまったりするかもしれませんからね。

 そして,この場合の保険料も,社員さんと会社さんで,半額ずつ負担するんです。

 金額の単純比較はできませんが,個人事業主だったころのAさんのように,個人事業主と比較すると,個人事業主は,国民健康保険料を全額自己負担されていましたが,社員さんは,健康保険料の半額を会社に負担してもらえます。

 そのため,この点も,会社の負担は増えることになりますね。

しかも,会社で入る健康保険の場合は,傷病手当金という病気やケガで休んだ時の保障まで受けられるのに対し,国民健康保険は,原則として,傷病手当金はないんです。

 さらに,国民健康保険は家族が増えるほど保険料が高くなりますが,会社で入る健康保険は扶養する家族が増えても保険料の金額は変わらないのです。

 ええー,そうだったんですかぁ。なんだか,お給料の天引きって,手取り額が減るので,損する気持ちでしたけど,実際はそうだったんですね。

 そうなんです。さらにいえば,労災保険という,社員さんが,仕事が原因で病気やケガをしてしまったときのための保険については,会社が全額負担するんです。

 このように,社員さんを新しく雇うときには,そういった諸々の負担が発生する,色々な支払いが必要になる,ということも,しっかり頭に入れておく必要がありますね。

 なるほど,そうだったのですね。わかりました。ありがとうございます。

    仕事のミスの減少と勇気ある報告:紙芝居型ブログ ブログ#121

     仕事のミスをいかに減らすか,
    どんな職場でも永遠の課題ですよね。
     
     ただし,やりすぎると,
    職場の雰囲気が悪化し,

     もっと重大なことになることがありあす。

     このあたり,
    紙芝居でお伝えします。

    仕事のミスの減少と勇気ある報告

    こちらは,A社長です。

    A社長は自動車の部品工場を経営しています

     最近なかなか会社の業績が落ちてきたなぁ。やっぱり安い海外の部品がどんどんでまわってきて,利益がどんどん少なくなっちゃってるんだよなぁ。 困ったらどうしたらいいんだろう

     そうだ,ちょっと工場長に相談してみよう。

     こうして,A社長は,工場長に相談しました。

    > 

     こちらは Bさんです。Bさんは自動車部品工場の工場長を務めています。

     A社長は最近の業績不振について,B工場長に相談しました。

     そうですねぇ,たしかに,最近,どんどん業績が悪くなっていってますね。

     やはり,今は海外の安い自動車部品がどんどんで回ってきているので,それを考えると,今後,わが社の自動車部品販売数が増えるかというと,むしろ,ますます苦戦するのではないかと,予想しています。

    そうすると,今できる対策としては,一つは,なるべく製品の価値を高めて,価格を上げていくこと,もう一つは経費を削減すること,コストをカットすることでしょうか

     なるほど,確かに,今後,販売数はなかなか増えないだろうから,経費削減・コストカットだね。

     そのための方法としては,なにがあるだろうか。

     そうですね,材料の仕入先にはもうかなり頑張ってもらっているので,これ以上材料の仕入れ額を下げる交渉っていうのはなかなか考えづらいと思います。

     そうすると,他に考えられることとしては,そうですね,やはりミスを減らして,部品の無駄遣いをなくすことや,ミスしてしまった部品の修理し直しによるコストを削減していくということでしょうか

     そうすることによって,納品先からの信頼もますます高まりますので。

     なるほど,それはとても重要なアイデアだな。よし,ミスを少なくしていこう。もちろんのことだけど,人のやることだから,ミスを完全にゼロにすることはもちろんできないと思う。ただ,少しでもミス少なくする努力というのはとても大事なことだと思うよ。

     社長,そうですね。それでは,今後はより一層ミスを少なくして無駄な経費を減らすこと,無駄なコスト削減していくことを,全社的に,推し進めていこうと思います。

     おお,いいですね。それはとても良い。では,是非とも急いでやってください。

    はいわかりました

     こうして,B工場長は 工場のスタッフに対し,とにかくミスを少なくすること,部品の無駄遣いをしてしまうこと,部品の修理をすることでかかってしまうコストを減らすことを,何度も何度も伝えました。

     すると工場でのミスがどんどん少なくなっていき,その結果無駄な材料代を削減することができました。また,ミスをしたことにより修理のし直しに要するコストもかからなくなっていき,利益がどんどん増えていくようになりました

     社長やりました!!ミスを少なくしたことによって,コストを3割カットすることができました!!

     その結果前年比20%の利益が上がりました。スタッフのみんなががんばってくれました。

     おお,よくやってくれたぞ!それは本当にすごい成果だ!!本当にありがとう。この調子で頑張ってくれ

     こうして,会社では,ミスを少なくしていくことによりどんどん,業績が上がっていたことから,B工場長はますますミスが起きないよう,工場のメンバーに周知することを徹底しました。

     他方,こちらは Cさんです。

    Cさんは自動車部品の組み立て・製作を担当していました。Cさんはとても真面目な性格で,毎日を一生懸命頑張っていました。

     さあ今日も仕事を頑張るぞ!!こうしてBさんは今日の仕事を開始しました。

    そして夕方になりました。Cさんが,完成した部品の検査をしていた時の事です

     あれ!!この部品,しまった!!この部品,組み立ての際に,ミスしちゃってるだろうなあー。まずいなどうしよう。毎日,B工場長から,とにかく,ミスを少なくするようにと言われていて,

    毎日すごい指導されてるし,ここで,今,自分がミスしたら社内の空気を悪くしてしまうかもしれない。はー,どうしようどうしよう。

     かと言ってこの部品を納品しちゃったら,後でミスが発覚して手直し・修理をするということで,また部品が戻ってきてまた,また無駄な修理代コストがかかっちゃう。一体どうしたらいいんだろう

     このように,Cさんは悩みに悩んでいました。社内ではとにかくミスを少なくするように,という雰囲気が強かったことから,なかなかミスをしてしまったと言い出せる雰囲気ではありません。でした。

    しかし,このまま部品を納品してしまえば,後ほど,ミスが発覚してまた戻ってきてしまう可能性がありました。

     そのためCさんはとても悩んでいました

    そして,その後,とうとう,Cさんは決断しました

     CさんはB工場長のところに行きました。B工場長,今,少しよろしいでしょうか。

     おー,Cさん,どうもいつも頑張ってくれてますね。ありがとうございます。今日はどうしましたか。

     ハイ,すいません。こちらの部品,すみません僕のミスで組み立て工程を間違ってしまっておりました。大変申し訳ございません!!

     ああ,そうだったのですね。そうなんですね。

     はい,大変申し訳ありません

     はい,わかりましたよ。むしろ,よく言ってくれました。ミスを少なくすることももちろん重要ですが,ミスを発見した場合には早く言ってもらうことのほうがもっと重要なんです。

     もし,Cさんが,勇気を出して言って下さらなければ,勇気ある報告をしてくださらなければ,納品してしまってから,ミスが発覚して,お客様のところで大きなトラブルになったり,大損害が発生していたかもしれませんよ。それを防止できました。

    また,お客様からの信頼を失う方がもっともっと大変なことですから,Cさんが勇気を出してくださって,ありがとうございました。

    なかなか言いづらかったでしょう。勇気を出してもらってよかったです。

     はい,申し訳ございませんでした。そういっていただけると,少し,心が軽くなります。

    まだまだ挽回可能ですから,これから,頑張ってもらえるとありがたいです。

     はい頑張ります,ありがとうございます。