2019年 5月 の投稿一覧

朝令暮改?変化へ対応?:紙芝居型ブログ ブログ#135

 職場では,立場によって,
見え方が違うことってありませんか?

 それが,どっちも正しかったりすることもあったり。
 
 一例を紙芝居にしてみました。

<朝令暮改?変化へ対応?>

 こちらは,とある,食品卸売会社のA部長とB部長です。

 A部長もB部長も,営業部に所属して,それぞれ部下を10名ずつ抱え,毎日,いろいろなプロジェクトをがんばっていました。

A部長は,マジメで実直な性格で,一度決めたことを貫き通す性格が評価される一方で,融通が利かないとも言われていました。

 他方,B部長は,流行に敏感で,新しいものが大好きでした。最近のトレンドにもくわしいという評価の一方で,すぐに意見が変わる,飽きっぽい性格とも言われていました。

 ある日のことです。

 こちらは,社長です。社長は,A部長とB部長を呼び出しました。

 コンコンコン,失礼します。

 おお,A部長とB部長,今日来てもらったのは,実は,わが社が,一部,流通にかかわった製品の製造トラブルで,クレームが出始めているそうです。そこで,わが社でも対応が必要になりました。この時期,お二人の部署が超繁忙期だということはわかっているのですが,部下の方数名で結構ですので,対応に当たるよう指示してください。

対応方法はお任せします。発生したクレームには早期に対応し,また,クレームが広がらないよう,予防する策を講じてください。やり方はお任せします。

 はい,わかりました。

 A部長は大急ぎで,自分の部署に戻り,持ち前の強力なリーダーシップを発揮しました。クレーム対応メンバーを2人選び,クレーム先を一件一件,謝罪して回ることを,実直にやり続けました。誠心誠意,お詫びして,真摯に対応しつづけると誓い,クレームに激怒された先であっても,再度,足を運んで出直すことを実直にやり続けました。

その結果,なんと,100件以上のクレーム先からすべてお許しをいただくことに成功しました。それどころか,誠実な対応に,ますます,会社のファンになったと言われることが増えました。

ヤッター,やったぞ。やっぱり,ずっと今までそうしてきたけど,一度決めたことをやり続けることが大事なんだ。

 この,ピンチをチャンスに変えたA部長の偉業に,A部長は全社員から称賛される結果となりました。

 他方,こちらはB部長です。B部長は,社長の指示にどうしてよいかわかりませんでした。

 はー,こまったなぁ。クレーム対応なんて,やってられないよな。そんな地道なこと,向いてないんだよなぁ。まあでも,しょうがない,とにかく,クレーム先を謝罪して回ってみるか。

 こうしてB部長はクレーム先を10件回りました。しかし,クレーム先からひたすら怒鳴られることに,B部長は耐えられませんでした。

だめだー,もう無理。もうやりたくない。ひたすら,謝り続けて回るなんて,やってられないよ。しかも100件以上回るなんて無理無理,絶対無理。

 このように,B部長は,クレーム対応がうまくできず,初動対応が遅れ,ますます,クレーム先の怒りが激増する結果となってしまいました。

 おおい,B君,いったい君はなにをやっとるんだ。

 クレームの電話がますますふえてしまったぞ!!

 す,す,すいませんーーー

 このように,A部長とB部長の性格の違い,つまり,一度決めたことを実直にやり続ける性格のA部長と,若干,飽きっぽい性格のB部長の性格の違いが,如実に現れる結果となりました。

 そしてまた,ある日のことです。また,社長は,A部長とB部長を呼び出しました。

 コンコンコン,失礼します。

 おお,A部長とB部長,今日来てもらったのはですね,最近,ライバル業者の営業活動が強く,わが社の業績がどんどん落ち始めていることについて,対応をお願いしたいと思って,お越しいただきました。今後の業績アップ策を考えて実行してください。方法はお任せします。

 はい,わかりました。

 A部長は,さっそく,部下に次のような指示をしました。

 みなさん,最近,ライバル業者の営業が強く,わが社の業績が落ちています。このままではまずい状況です。対策を実行する必要があります。私が若いころは,業績を上げるために,

ひたすら,走り回る,泥臭く,足をつかって,何度も何度も頭を下げて,お土産をもって,挨拶周りをするということを繰り返しました。今までの過去の成功体験を大切にして,これをずっと繰り返していくべきだと思います。そこで,みなさんも,ひたすら,走り回ってください。たくさんの客先を回るようにしてください。

 こちらは,Cさんです。Cさんは,A部長の部下です。

 えー,ひたすら,客先回れって言われても,今だって,相当,回ってるのになぁ。

 そんなこと言われても,モチベーション下がるし,もっと時代のトレンドに合わせた対策を考えるべきじゃないのかなぁ。

 このように,部員のモチベーションは下がり,業績も上がらない結果となってしまいました。

 他方,こちらは,B部長です。B部長は,新しいこと,試してみることが大好きでした。B部長は,部下に次のように伝えました。

 みなさん,最近,ライバル業者の営業が強く,わが社の業績が落ちています。このままではまずい状況です。対策を実行する必要があります。

 まずは,全員で,最近のトレンドを調べなおして,どんな対策案が考えられるか情報収集・情報共有して,話し合ってみたいと思います。

 その結果,部署メンバーが一人3つずつ新しいアイデアを考えてきた結果,合計30個のアイデアが集まりました。

そして,各自で良いと思ったアイデアから一つずつ実行しました。各自,試行錯誤しました。各自,仮説を立てて,検証する,トライアンドエラーを繰り返す,たくさんのアイデアをたくさん試してみる,という対策を実行していきました。

すると,なんと,30個のうちのアイデアの一つが,大ヒットしたのです。

この結果,会社の業績は,一気にV字回復することとなりました。

 ヤッター,よくやってくれた,やったぞ!!

 以上,A部長とB部長の物語でした。

 初志貫徹,という言葉がありますよね。決めたことをやり続ける,貫き続けるという言葉ですよね。

他方で,朝令暮改という言葉もありますよね。朝に命令を出して夕方それを変えること,これはあてにならないことのたとえなどと言われています。

 他方で,「強いものが生き残るのではない。変化に対応できるものが生き残る」という言葉もあります。

 このA部長とB部長の物語について,どのように感じましたか。

強みを考えよう:紙芝居型ブログ ブログ#134

 ドラッカー博士の有名なお言葉,
「組織とは○○を成果に結びつけつつ」,
紙芝居にしてみました。

<強味を考えよう>

出展:https://www.otsuka-shokai.co.jp/erpnavi/topics/column/management-kf/hitono-tsuyomi.html

 みなさん,経営の神様,といえば,誰を思い浮かべますか。

 いろいろな方が思い浮かぶと思います。

 松下幸之助先生でしょうか。稲盛和夫先生でしょうか。

 思い浮かべた方のなかで,あるとき,日本でも,あることで,大きなブームになった方,方で,ユダヤ系オーストリア人の方,思いつく方,いますでしょうか。

 もう少し,ヒントを出します。「マネジメント」の第一人者と言われている方です。

 マネジメントといえば,ピータードラッカー先生と言われていますね。

 それでは,ここでクイズです。

 ピータードラッカー先生が言われた有名な言葉があります。

 「組織」とは,○○を成果に結びつけつつ,△△を中和し,無害にするための道具である。

 と言われました。さて,この○○と△△に入る言葉はなんでしょうか。

 それでは,ここで,意見交換タイムにしたいと思います。

お近くの方,お二人ないし三人一組になっていただいて,自由に,意見交換をお願いします。

 ご協力ありがとうございます。

 それでは,すこしだけ,ヒントを出したいと思います。

 この○○と△△には,対称的な言葉で,二文字ずつの言葉が入ります。

 それでは,再度,意見交換をお願いします。

 ご協力ありがとうございます。

 それでは,正解を発表したいと思います。

 正解はこちら,強みと弱みでした。

 「組織」とは,強みを成果に結びつけつつ,弱みを中和し,無害にするための道具である

 組織,チームは,メンバーの強みを発見・強化して成果に結びつけ,弱みをみなさんでカバーし合う,ということになりますでしょうか。

 みなさんにとっての強みと弱みを考えて,強味を強化し,よわみを無効化しましょう。

 では,まず,みなさん個々人や,みなさんの会社の強みとしては,なにがあげられるでしょうか。

 再度,お近くの方お二人ないし三人一組で意見交換をお願いします。

 ご協力ありがとうございます。

次に,少し,着眼点を提供したいと思います。

 たとえば,

ライバルに勝ること

自社が選ばれる理由
これまでの成功要因
メンバー個人のスキル
特異なこと・情熱を持てること
チームワーク・会社の雰囲気
ネットワーク 信頼・歴史

など,いかがでしょうか。

思いついたことを,お二人ないし三人一組で意見交換をお願いします。

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