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売上と経費のバランス:紙芝居型ブログ ブログ#118

 
 売上がどれだけ上がっても,
経費がそれを上回ってしまうと赤字,

 売上が上がらなくても,
経費が少なくなれば黒字,
利益が出ますね。
 
 このあたりのバランス,
職場ごと,会社ごと,タイミングによって,
正解は変わるので,

 社員のみなさんで話し合う場があるといいですね。

 そのお題提供になる紙芝居を作りました。

売上と経費のバランス

こちらは,A社長です。

A社長は自動車の部品工場を経営しています

 最近,会社の業績が落ちてきたなぁ。やっぱり安い海外の部品がどんどんでまわってきて,利益がどんどん少なくなっちゃってるんだよなぁ。 困ったなぁ。どうしたらいいんだろう

 そうだ,やっぱり,最前線の現場の情報が一番重要だから,うちの第1工場から第3工場の,それぞれの工場長に,今できる対策を相談してみよう。

 こうして,A社長は,さっそく,第1工場・第2工場・第3工場それぞれの工場の工場長を呼び出しました。

 コンコン,社長,失礼します。

 工場長のみなさん,今日,来ていただいたのは,お気づきかもしれませんが,やはり,わが社の業績がどんどん落ちています。みなさんのお力をお借りして,業績をあげていきたいのです。ぜひ,みなさん,それぞれ,最前線の現場の情報を活かして,業績アップ策を実行してください。

 はい,わかりました。

 こうして,第1工場・第2工場・第3工場の各工場長は,それぞれ,各工場で,業績アップ施策に取り組むことになりました。

 こちらは,Bさんです。Bさんは第1工場の工場長です。

 Bさんは,強気で,イケイケな性格でした。

 うーん,社長から指示のあった,業績アップ策の実行,いったいどうしようかなぁ。なにから始めようかな。

 やっぱり,売って売って,売りまくるしかない。その分,経費がかかってしまうかもしれないが,それはとにかく売上を上げてから考えよう!!

 このように,Bさんは,とにかく,売上アップを最優先にしました。そして,第1工場のメンバーに対し,次のような,指示をしました。

 みなさん,これから,第1工場では,とにかく,売上アップを最優先にします。その分,経費がかかってしまうことはしょうがないですから,とにかくどんどん売上アップに努めてください。

 その結果,第1工場では,メンバー全員が売上アップを重視して売上を増やしていきました。

 その分,経費もどんどん増えていってしまいました。

 とはいえ,第1工場では,去年よりも業績はアップしました。

 他方,こちらは,Cさんです。

 Cさんは,第2工場の工場長です。

 Cさんは,もともと,ディスカウントストアに勤務していたため,値下げをして商品を販売することが得意でした。

 うーん,社長から指示のあった,業績アップ策の実行,いったいどうしようかなぁ。なにから始めようかな。

 そうだ!やっぱり,たくさん売るためには,値下げをしよう。値下げをすれば,お客さんが喜ぶから,その分,たくさん商品が売れるはずだ。

 このように,Cさんは,値下げをして商品をたくさん売ることを考えました。そして,第2工場のメンバーに対し,次のような,指示をしました。

 みなさん,値下げをすれば,商品がどんどん売れますから,これからは,商品をたくさん売るために,値下げをしてどんどん商品を売ってきてください。

 その結果,たしかに,商品の販売数は増え,売上高は上がりました。

他方で,値下げをしてしまったため,一つの商品あたりの利幅は少なくなってしまいました。

 とはいえ,第2工場は,去年より業績がアップしました。

 他方,こちらは,Dさんです。 Dさんは,第3工場の工場長です。

 Dさんは,とても慎重な性格でした。

うーん,社長から指示のあった,業績アップ策の実行,いったいどうしようかなぁ。なにから始めようかな。

 うーん,業績アップと言っても,そんなに簡単なことではないから,やっぱり慎重に行動しよう。もう一度,商品の制作過程の無駄などを改善したり,商品の付加価値を増やしたり,客先の開拓活動を見直そう。

 このような考えから,Cさんは,第3工場のメンバーに対し,次のような,指示をしました。

 みなさん,昨今,わが社は業績が落ちています。よりいっそう,努力していく必要があります。

 そこで,今一度,商品の制作過程の無駄などを改善したり,商品の付加価値を増やしたり,客先の開拓活動を見直すなど,みなさんご協力をお願いします。

 その結果,第3工場では,第1工場や第2工場ほど,売上はアップしませんでした。

とはいえ,去年よりは業績がアップしました。

 以上の結果,第1工場と第2工場は,第3工場に比べて売上がアップしました。

しかし,売上から経費を差し引いた利益の額は,3つの工場で,まったく同じ結果となりました。

 みなさんの職場では,Bさん,Cさん,Dさん,3人のうちのどの方法が良いと思いますか?

    クイズ!給与の3倍稼いでトントン:紙芝居型ブログ ブログ#117

     よく「給与の3倍稼いでトントン」
    という言葉を聞きます。 
     
     これも,社員さんに理解していただけると,
    より成長していただけるのではないかと思います。

     その事前準備となる物語を,
    紙芝居でお伝えします。

    クイズ!給与の3倍稼いでトントン

    こちらは,Aさんです。

    Aさんは,元々,おしゃれな洋服が好きで,特に,カジュアルなものや,フォーマルなスーツが大好きした。

    Aさんは,いつか,オーダーメードスーツのお店を開きたいと夢見ていました。

     ある日,Aさんは,たまたま,オーダーメードスーツの制作・販売会社のB社長と知り合いになりました。

    こちらが,そのB社長です。

    AさんとB社長は,スーツの話題でとても意気投合しました。

    Aさん,君はとても見所がある。この業界で働いたことはないようだけれど,君のオーダーメードスーツへの愛情には恐れ入ったよ。

    そこで,うちの会社で働いてみる気はあるかい?

    その気があれば,未経験社員では,異例の年収500万円で,一年間契約しようと思うよ。その後の更新や契約金は,一年ごとに見直すとしよう。

    ええ,未経験の僕なんかを,年収500万円でやとっていただけるんですか。はい,願ったりかなったりです。ぜひ,お願いします。

    やったー,嬉しいなぁ。全く業界未経験の僕なんかを,いきなり年収500万円で雇ってくださるなんて本当にありがたいな。

    もう我武者羅に,一生懸命頑張って,絶対恩返しするぞ

    こうして,真面目な A さんは,一生懸命,会社で働いて頑張りました。

    そして1年後のことです。

    ふー,あっという間に一年経っちゃったなー。よし,来年も頑張ろう

    ある日,Aさんは,B社長に呼ばれました。

    Aさん,ちょっといいかな。来年の契約なんだけど,君はこの一年,とてもがんばったから,来年も1年間,年収500万円で,君を雇おうとおもうけれど,どうかな?

    はい,ありがとうございます。来年も頑張ります

    Aさんは,内心,こう思っていました。

    来年もお給料の額は変わらないのかぁ。ほんとは,もしかしたら,ちょっとお給料上がったりしないかなって思ってたんだけどなぁ。

    まあやっぱり500万円のままか

    B社長は,こう思っていました。うーん,Aさん,ちょっと浮かない顔してたなぁ。もしかすると,お給料の金額が上がらないってことに,不満があるのかもなぁ。

    ただまあ,実際,この業界は,入社して3年はたたないと,会社の戦力には,実際には,なっていないんだよなぁ。正直なところ,3年間は,育成期間だから,会社としてはむしろマイナスになっちゃうんだけど,彼はオーダーメードスーツへの愛情がすごいから,きっとわが社を引っ張ってくれる人財になってくれるだろうから,きっと,自分で気づいてくれるだろう。

    その後,Aさんは,この年も,死に物狂いで一生懸命お仕事を頑張りました

    そしてまた1年後のことです。

     Aさんちょっといいかな。来年の契約なんだけれども,来年も,年収500万円でよければ,来年も1年間契約しようと思うけれど,どうかな?

    は,はぁ。わかりました。がんばります。ちなみに,お給料って,もう少しあがったりしませんかね?

    うーん,Aさんが頑張っているのはわかるんだけど,もう一年は,年収500万円で頑張って欲しいと思うよ。

    わかりました,がんばります。

    Aさんは,内心,こう思っていました。あー,また今年もお給料上がらなかったなぁ。でもなぁ。入社する時に比べたら,僕かなり仕事できるようになってるのになぁ。お客さんも増えたし,スピードも上がったのになぁ。それなのにお給料上がらないのかぁ。

    入社したときは,年収500万円って言われて喜んでたけど,なんだかちょっとテンション下がっちゃうな。

    他方,B社長は,こう思っていました。

    うーん,Aさんちょっと落ち込んでたなぁ。給料が上がらないことに不満があるのだろうなぁ。

    かといってなぁ,私が,これを言ってしまうと,恩着せがましいから,私からは言えないけど,「給与の3倍稼いでトントン」っていうことを,知らないんだろうなぁ。私も若いときはわからなかったけど,会社経営してみると,給与の3倍稼いでトントン,がわかるんだよなぁ。

    まあ,賢いAさんのことだからきっといつかわかってくれるだろう。給与の3倍以上稼ぐようになったら,会社としても喜んで給与を上げさせてもらうからな。

     そして,また一年間,Aさんは猛烈に働きました。そして,Aさんは,ますます売上アップに貢献し,自信をつけました。

     そして,内心,こう思っていました。

     今年も1年,必死に働いて,売上もどんどん増えた。これならもう僕一人でもやっていけるんじゃないかな。それに,お給料は全然増えないみたいだから,それなら,自分でがんばった分,全部自分でもらえるように,自分で会社を作ろうかな。

     こうして,Aさんは,B社長に会社を辞めて独立することを伝えました。

     B社長,今までお世話になりました。この度,僕,独立して,自分で会社を作ることにしました。今まで,本当に,ありがとうございました。

     おお,そうだったのか。わかった,君がいなくなってしまうことはとてもさみしいが,君の人生だ,陰ながら応援させてもらうよ。君はこの数年で,ものすごい成長して,立派になったよ。君なら必ず夢を実現できるよ。

     はい,ありがとうございます。

    こうして,Aさんは,独立して会社を立ち上げることになりました。

    それから,ますます,毎日,必死に頑張って,働きました。

    当初は,苦労したものの,徐々に売上が増えていきました。

    それから3年ほど経ったころ,仕事が手一杯になってきたので,従業員を一人雇い入れることになりました。

    そしてさらに1年後のことです。

    あれれ,おっかしいなぁ。売上も順調に伸びてると思って,従業員さん一人入社してもらって,今年も一年めいっぱい頑張ったけど,なんだかあんまり会社にお金が残ってないんだよな。一体なんでなんだろう。

    そうだ,ちょっと税理士の先生に話を聞いてみよう

    こちらは,C税理士です。

    こんにちは。A社長,今日は,どうされましたか?

    C先生,いつもお世話になっております。

    今日はちょっとご相談がありまして,うちの会社,徐々に売上も伸びてきて,そろそろ,従業員さんを,一人雇いまして,今年一年がんばってみたのですが,なぜだか,会社にあまりお金が残らなかったんです。

    これって一体どういうことだかわかりますか?

    なるほど,そうなのですね,ちょっと決算書を見てみましょうか。

    ふむふむ,この決算書を見てみると,会社にお金が残らない原因は,やはり従業員さんをお一人雇いれたということが大きいですね。

    というのは,従業員さんに入社してもらっても,すぐに即戦力化するわけではないので,戦力になるまで育ってもらえるのを,待つ必要がありますよね。

    また,一般論ではありますが,よく言われている言葉で,「給与の3倍稼いでトントン」という言葉があるのですが,ご存知でしょうか?

     給与の3倍稼いでトントン,ですか,はじめて聞いた言葉です。どういう意味なんでしょうか?

     ここで,クイズです。C税理士は,どのような説明をしたでしょうか?