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ダラダラ社員とノー残業社員:紙芝居型ブログ ブログ#126

 ダラダラ社員とノー残業社員,
どんな違いがあると思いますか?

 実践が難しいですが,
目指したい働き方の一つでしょうか。

<ダラダラ社員とノー残業社員>

 こちらは,広告代理店に勤務する社員のAさんとBさんです。

 AさんもBさんも,複数のプロジェクトを担当し,それぞれの現場で,多くの関係者と協力しながら,プロジェクトを進めていました。

 しかし,Aさんは,突発的な対応など,広告代理店業務の関係で,必要があるときに残業をするほか,さほど必要がないときにでも,念のため,今後のプロジェクトで必要となるかもしれない準備を,残業時間を使って,行っていました。

 また,Aさんは,残業しているときに,社長に声をかけてもらいたいと思っていました。

 こちらが,社長です。

 おお,Aさん,こんな時間まで残業しているのですか。大変ですね。よくがばってくれていますね。しかし,このご時世ですし,体調管理も大切ですから,なるべく残業はなさらないでくださいね。

 はい,社長,ご心配くださって,ありがとうございます。

 しかし,私,今の仕事が楽しくて仕方がないのです。なので,もう,何十時間でも,残業がんばれそうです。

 Aさんはこう思っていました。社長に,残業してるとこ見てもらえてラッキー。

 やっぱりがんばってるところ,見てもらえるって,うれしいな。

 しかも,社内で,いつも最後まで残って残業がんばってるのは,僕って評判になってるらしいしなぁ。

 それに,今月も,残業代,いっぱいもらえそうだなぁ。

 他方,社長は,こう思っていました。

 うーん,Aさんは,いつも残って残業してるなぁ。がんばってるAさんには,あんまり言えないけど,Aさんだけ,わが社で,残業代がとても多いんだよなぁ。仕事の時間分,残業の時間分,ちゃんと成果に結びついているのだろうか。

 Aさんと同期のBさんは,あまり残業しないけれど,とても成果を出しているんだよなぁ。だから,やっぱり,ボーナスの査定では,AさんとBさんを比較すると,やっぱり,残業少なくて,成果を出しているBさんおボーナスの査定が高くなるんだよなぁ。残業しないで,早く帰って,ボーナスは多くもらえる,Bさんの働き方のほうが良いと思うんだけど,なかなか,これはAさんには言いづらいんだよなぁ。

 こちらが,そのBさんです。Bさんは,必要な時以外は,残業をしない方針でした。

 Bさんは,映画を見ることが趣味でした。そのため,仕事はなるべく就業時間内に終わらせて,修行時間内に最大の成果を出して,なるべく残業しないで帰り,できるだけ趣味の映画を見に行きたいと思っていました。

 そのため,Bさんは,就業時間内に仕事を終わらせるために,朝,出勤して歩きながら,その日の仕事の段取りを考えながら出勤し,出勤直後から,朝からフルスピードで,必要なタスクをどんどん処理できるようにしていました。

また,日々,自分が,どんな仕事にどれくらいの時間がかかっているか,ストップウォッチを使って計測してみたり,昨日よりも早く作業が終わるかどうか,時間を計ってみる,タイムアタックチャレンジをしたり,日々,工夫を重ねていました。

また,仕事の効率化について,先輩に相談したり,本を買って勉強したりしていました。

 その結果,Bさんは,ほかの社員よりも効率的に仕事を終わらせ,必要がないかぎり,極力残業をしないようにしていました。

そして,健康と仕事のパフォーマンスアップのために体力づくりをしたり,休養をとって体を休めたり,家族との時間を作ったり,趣味の映画を見に行く時間を確保しました。

 その結果,Bさんは,とても健康になり,体調不良での欠勤がとても少なくなり,仕事が円滑に進みました。また,日中の仕事のパフォーマンスを高くキープできました。

さらに,映画好きが高じて,映画関係の広告には社内で一番詳しくなり,社内で,映画の広告については,Bさんが一番と言われるようになりました。

しかも,Bさんは映画好きのコミュニティに所属するようになり,そのコミュニティに所属している仕事のできる人や,自分の知らない世界を知っている人と交流することで,刺激を受け,よりいっそう成長したいと思い,モチベーションが上がりました。

さらに,Bさんはそのコミュニティーで,仕事の広告のアイデアをもらったり,広告の仕事を獲得することもありました。

    コーチングとティーチングの使い分け:紙芝居型ブログ ブログ#125

     難しい問題ですが,
    コーチングも,
    ティーチングも,
    どちらも大切で,
     
     どう使い分けるか?
    問題提起の紙芝居を作りました。

    <コーチングとティーチングの使い分け>

     こちらは,とある,食品卸売会社のA部長とB部長です。

     A部長もB部長も,営業部に所属して,それぞれ部下を10名ずつ抱え,毎日,いろいろなプロジェクトをがんばっていました。

    A部長は,とても勝気でせっかちな性格で,リーダーシップを発揮して人をひっぱっていくことが得意でした。他方で,人の話をじっくり聞いたり,意見を集めたり,調整することが苦手でした。

     他方,B部長は,とてもやさしく,おっとりとした性格でした。そのため,リーダーシップを発揮して人をひっぱっていくということが苦手でした。他方,気弱な性格のため,部下が心配してサポートしてくれることが多く,また,人の話をじっくり聞き,部署の雰囲気づくりや人間関係に細かい配慮をしていることを,一部の部下は知っていました。

     こちらは,社長です。ある日のことです。社長は,A部長とB部長を呼び出しました。

     コンコンコン,失礼します。

     おお,A部長とB部長,今日来ていただいたのは,実は,わが社が,一部,流通にかかわった製品の製造トラブルで,クレームが出始めているそうです。そこで,わが社でも対応が必要になりました。この時期,お二人の部署が超繁忙期だということはわかっているのですが,部下の方数名で結構ですので,対応に当たるよう指示してください。

    クレームの対応方法はお任せします。発生したクレームには早期に対応し,また,クレームが広がらないよう,予防する策を講じてください。やり方はお任せします。

     はい,わかりました。

     A部長は持ち前のリーダーシップを発揮し,大急ぎで,自分の部署に戻り,クレーム対応メンバーを2人選び,一人目の部下には,すでに発生したクレームをすべて調べて連絡し,謝罪と再発防止策を伝え,密にコミュニケーションをとりつづけることを指示しました。

    また,もう一人の部下には,製造元と連携して,クレーム予防策のアイデアを5つ調べて実行することを指示しました。さらに,サポートメンバーを2人選び,それぞれサポートさせました。

    その結果,なんと,100件以上のクレーム先からすべてお許しをいただくことに成功しました。それどころか,誠実な対応に,ますます,会社のファンになったと言われることが増えました。

     この,ピンチをチャンスに変えたA部長の偉業に,A部長は全社員から称賛される結果となりました。 

     ヤッター

     他方,こちらはB部長です。B部長は,社長の指示にどうしてよいかわかりませんでした。

     はー,こまったなぁ。この時期,超繁忙期だから,クレーム対応なんて,部下の誰にも頼めないよ。この忙しい時期にそんなこと頼んだら,こっちが怒られちゃうよ。はー,こまった,こまった。どうしようかな。

     しょうがない,とりあえず,一人ひとり,話を聞いてから,誰が,クレーム対応やってくれそうか,聞いてみよう。

     だめだー,誰もやってくれそうにない。こまったなぁ。しょうがない。会議をやって,誰がクレーム対応するか,みなさんに,決めてもらおっと。

     それでは,会議を始めます。今日の会議は,今回の製品トラブルのクレーム対応メンバーを,誰にするか,みなさんで話し合って,みなさんで決めてください。すみませんが,よろしくお願いします。

     ・・・(誰も発言せず)

     B部長はこのような調子であったため,Bをしたっている部下が,みるにみかねて,クレーム対応メンバーに名乗りを上げました。しかし,初動対応までにかなりの時間がかかってしまい,迅速な対応ができたA部長と比べると,かなりクレームが広がってしまいました。

     おおい,B君,いったい君はなにをやっとるんだ。

     クレームの電話がますますふえてしまったぞ!!

     そしてまた,ある日のことです。また,社長は,A部長とB部長を呼び出しました。

     コンコンコン,失礼します。

     おお,A部長とB部長,今日来ていただいたのは,最近,ライバル業者の営業活動が強く,わが社の業績がどんどん落ち始めていることについて,対応をお願いしたいと思って,お越しいただきました。今後の業績アップ策を考えて実行してください。方法はお任せします。

     はい,わかりました。

     A部長は,さっそく,部下に次のような指示をしました。

     みなさん,最近,ライバル業者の営業が強く,わが社の業績が落ちています。このままではまずい状況です。対策を実行する必要があります。私が若いころは,業績を上げるために,

    ひたすら,走り回る,泥臭く,足をつかって,何度も何度も頭を下げて,お土産をもって,挨拶周りをするということを繰り返しました。そこで,みなさんも,現在の3倍,走り回って,客先を回るようにしてください。

     こちらは,Cさんです。Cさんは,A部長の部下です。

     えー,いきなり,今までの3倍,客先回れって言われても,今だって,相当,回ってるのに,限られた時間で,どうやって3倍回ればいいのか,全然わからないよ。

     いきなり,そんなこと言われても,モチベーション下がるなぁ。

     このように,部員のモチベーションは下がり,業績も上がらない結果となってしまいました。

     他方,こちらは,B部長です。B部長は,部下に次のように伝えました。

     みなさん,最近,ライバル業者の営業が強く,わが社の業績が落ちています。このままではまずい状況です。対策を実行する必要があります。しかし,現場を離れている私よりも,最前線の現場にいるみなさんのほうが,現場のことをよくわかっていると思います。ですから,どうか,みなさんの力を貸してください。

     まずは,みなさんで,どんな対策を実行するか,話し合ってみたいと思います。その際,まずはアイデア出しの段階ですから,できるかできないかは置いておいて,どんな意見もOKというルールで,ブレーンストーミングをやってみましょう。

     そして,いろいろなアイデアから,仮説を立てて,検証する,トライアンドエラーを繰り返す,たくさんのアイデアをたくさん試してみる,という対策を実行してみたいと思います。

     B部長は,このような伝え方をしたため,チームメンバーは,どんな意見もOKということで,安心して,さまざまな意見・アイデアを出しました。

    しかも,意見を出したり,話し合いをしたりするほど,そのアイデアを実行するとどんな結果になるのだろうかと,試すことに興味がわくメンバーが増え,対策を実行する際のモチベーションが上がりました。

     そして,だいたい60個ほどのアイデアが出て,地道にそれを試していきました。

     すると,なんと,そのうちのアイデアの一つが,大ヒットしたのです。

    この結果,会社の業績は,一気にV字回復することとなりました。

     ヤッター,よくやってくれた,やったぞ!!やったー

     いかがでしたでしょうか。

     A部長とB部長の部下への接し方について,どのような違いを感じましたか。