改正個人情報保護法,
抽象的な法律であるため,
理解の難易度が高くなりますね。
そこで,
改正個人情報保護法のクイズを,
紙芝居にしてみました。
次の紙芝居,法律上,トラブルになるポイントが複数あります。
それはどこでしょうか?
改正個人情報保護法
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A社長は,居酒屋を3店舗経営するオーナー社長です。
もともと,人を喜ばせることや,サプライズイベントが大好きであったA社長は,お客様にさまざまなサービスを提供したり,サプライズプレゼントをしたりして,人気集め,今では,居酒屋を3店舗経営するようになりました。
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なんか,最近,個人情報保護法が改正されたってよく聞くけど,まあ,うちみたいな小さな会社には,きっと関係ないだろう。
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それから,数日後,
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うーん,最近,徐々に売上が下がっているなぁ。最近,低価格でリーズナブルなメニューを提供するライバル店が増えているからかなぁ。
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よし,うちももっと,顧客との関係性を強化しよう。
まずなにをやろうかな。
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そうだ,お店においてある,従業員の接客マナーのアンケートを,記入してくれたお客さんに,サプライズプレゼントということで,割引クーポン券を自宅の住所にサプライズで送って,喜んでもらおう
ただ,かなりの量があるから,結構手間がかかるなぁ
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そうだ,甥っ子が,最近,高校生になって,お祝いに,パソコンとプリンターを買ってあげたら,メキメキ上達してパソコンに詳しいらしいから,甥っ子に,アンケートを送って,パソコンで名簿を作らせて,ついでにクーポン券の発送まで全部,やらせよう。すこし小遣いやれば,がんばるだろうし。
こうして,A社長は,アンケートを記入してくれたお客さんの住所へ,お店の割引クーポン券を,発送しました。
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その1か月後
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プルルルル
おっ,お店の接客部門のマネージャーのB君からだ どうしたんだろう。
はい,もしもし
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社長,お忙しいときにすみません
いやいや,大丈夫だよ。どうかしたのかい
はい,それが,例の,いつものクレーマーのお客さんが来てまして
うわー,また来たのか。嫌だねぇ。まあいつもどおり適当にあしらって帰ってもらってくれ
はい,そのように思っていたのですが,今日は,先日,発送した割引クーポン券をもってきていまして。
それなら,むしろ喜んでいるんじゃないのかい?
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いえいえ,それがですね。この割引クーポン券が,突然,自宅に送られてきて,ご家族の方に見つかってしまって,ご家族の方から,うちのお店でお酒を飲んでるということがバレてしまって,怒られたから,責任をとれ,なんていうんですよ。
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なにー,なんだそれは。こっちからしたら,善意で,サービスで,特別に,割引してあげてるのに,恩をあだで返すとは,まさにこのことだな。よしわかった,いいから無視してほっときなさい。おおごとになってきたら,ワシが対応するから。
はい,わかりました。
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翌日
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プルルル
お,またB君から電話だ 今日は,どうしたんだい
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社長,今日もすみません,実は,また例のクレーマーのお客さんが来ていまして。
なにー,今度はなんだっていうんだ
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はい,今度は,先日,割引クーポン券を送った封筒に書かれていた,名前の漢字が一文字間違ってることに気づいたそうで。それで,そのお客さん,うちのお客さん名簿リストに,自分の名前と住所がどんな風に記載されているか,明らかにしろとか,名前を修正しろ,なんて言ってまして。
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なにー,そんな些細なことで,いちゃもん付けるなんて,まったくけしからん。
B君,そんなの相手にしなくていいからね。
うちが作ったお客さん名簿リストなんだから,どんなふうに書いてるかなんて,うちの自由なんだから,そんなクレームは無視だ。ムシムシ。
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それから1年後,
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プルルル お,B君から電話だ。
おー,B君,いつもがんばってくれてるね
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はい,ありがとうございます。
社長,先日ご提案いただきました,子会社を立ち上げて,新しい業態の日本酒バーを作るお話の件,ぜひ,やらせていただきたいと思いまして。
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おー,やってくれるか。ぜひたのむよ。これできみも,子会社とはいえ,社長になるんだぞ。
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はい,がんばります。
それで,その際,一つお願いがありまして,子会社が立ち上がりましたら,今ある顧客名簿リストを,新会社でも使わせていただいて,新会社のBARの案内状を出したりしてもよろしいでしょうか?また,たまに,割引クーポン券も配ったりしたいと思っています。
おー,もちろんだ。自由に使ってくれ。
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ありがとうございます。
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さて,クイズです。この物語,問題点はいくつあるでしょうか?