本音を聞く難しさ:紙芝居型ブログ ブログ#222

「30分ミニ社員研修教材」
聴けそうで聴けない職場の本音について,
紙芝居にしてみました。

<本音を聞く難しさ>

 こちらは,とある,大手デザイン制作会社に勤務する課長のAさんです。

 Aさんは,出世欲がとても強く,ギラギラしている性格で,なんとしても,社内でナンバーワンになりたいと思っていました。さらには,デザイン制作業界でも,有名になりたいと思っていました。

 ある日,Aさんは,社長に呼び出されました。

 こちらが,社長です。

 どうも,Aさん,いつも頑張ってくれていますね。

 こないだのデザインコンペ,素晴らしいデザインでしたね。

 おかげで,またうちがコンペに勝ちました。

 Aさんのおかげで,今年の業績も右肩上がりですよ。

 本当に頼りにしています。

 社長,ありがとうございます。

 こないだのコンペに勝てたのも,やっぱり支えてくれる部下のおかげですよ。

 最近のトレンドを調べ尽くしてくれていますから,うちが勝って当然なんです。

 社長,次も勝ちますから,期待していてください。

 しかし,Aさんは,実は,悩みを抱えていました。

 最近,部下から,全然,デザインのアイデアが上がってこなくなったんだよな。

 昔は,みんなが,毎日,いろんなアイデアを出してくれるから,これなら,うちのチームならいくらでもデザインコンペにも勝てると思ってたけど,最近,全然アイデア出してくれなくなっちゃった。

 なんとか,今までデザインのストックでやってるけど,このままだとやばいよな。

 Aさんは,部下の一人を呼び出して,なぜ,最近,デザインアイデアをだしてくれないのか,単刀直入に聞いてみようと思いました。

 こちらは,Aさんの部下のBさんです。

 Bさんは,Aさんから呼び出され,なぜ,最近,デザインのアイデアを出してこないのか,聞かれていました。

 いやあ,すいません。なんか,最近,あんまりアイデア思い浮かばなくて,すいません。自分,スランプなんですかね。もっとがんばりますね。

 Aさんは,ほかの部下にも同じように,単刀直入に,同じ質問をしてみましたが,みな,同じような答えでした。

 おかしい,なんかみんな本音で話してない気がする。なんでだろう。

 Aさんは,自分を振り返ってみました。みんながいろんなアイデアを出してきたときと,今と,なにが違っているのか,振り返ってみました。

 そうか,そうだ。

 デザインコンペで勝って,社内で評価されるたびに,もっと評価されたいと思って,負けるわけにはいかないっていうプレッシャーがどんどん増えちゃって,みんなに厳しくあたってたよな。

あと,社内で表彰されるたびに,地位も権限も上がっていっちゃって,部下のみんなの給与額も含めて,人事権も持つようになったから,みんな,上司に怯える部下,って感じになっちゃったんだよな。

 昔は,地位も権限もなかったし,実績もなかったからプレッシャーもなくて,みんなで,めちゃくちゃなアイデアも出し合って,笑い合ってたけど,今じゃ全くそんなことなくなった。

 上司と部下って難しいな。反省しなきゃだな。

 それにしても,これからどうしようかな。

 そうだ,小学校からの親友で,デザイン専門学校も同期の,C君がいる。

 いつも仕事で迷ったときは,C君の仕事帰りを待って,C君を飲みに誘って,コンペにかけるデザイン見てもらってさ,C君は小学校からの付き合いだし,利害関係なかったから,厳しいことも含めて全部本音で語ってくれてさ。そうだ,C君がいる。C君ならきっと助けてくれるはずだ。C君をうちの会社にスカウトしよう。

 こちらが,そのC君です。

こうして,Aさんは,C君を会社にスカウトし,C君はAさんの直属の部下となりました。AさんはC君の給与額も含めた人事権を有することになりました。

 AさんはC君が厳しいことも含めて,本音の意見をバンバン言ってくれることを期待していました。

 そして,一年後のことです。

 さて,いったいなにが起きたでしょうか?

 その理由はなんだと思いますか?

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