あまり仕事に熱心でない部下がいる場合,
あなたが上司ならどうしますか?
具体的なケースを紙芝居にしてみました。
ぜひ,研修で考えていただきたいテーマです。
<あなたが上司ならどうする?>
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Aくんは、新卒で、大手の食品の卸売り会社に入社しました。
A君は,元々,仕事よりもプライベートを充実させたいと思っているタイプで,あまり仕事に熱心な性格ではありませんでした。
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実は,A君は,関連会社の社長の息子であり,父親のコネで入社した社員でした。そのため,A君は,自分のことをほかの社員と違って特別であると思っていました。
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あー,また月曜日が来ちゃったなぁ。しょうがない,今日も会社いくか。
A君はこんな調子で働いていたため,先輩の指導もあまり熱心に聞いておらず,いつもミスを繰り返していました
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ある日、会社にいたA君に、電話がかかってきました。
Aくん、取引先のB社さんから電話ですよ。なんだか怒っている様子です。
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ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。はい,もしもし
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こちら,取引先のB社さんです。
おい,Aくん,また,納品ミスだぞ。これで3か月連続じゃないか。
すんません。
なんだその謝り方は。なっとらんぞ。
す,すみませんでした。
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こちらは,部長です。
A君は,部長に呼び出されました。
おい,A君、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。
B社さんとても怒っていたぞ。もしかすると取引を断られてしまうかもしれない。
どうしてくれるんだね。どう責任をとるつもりだ。
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すんません
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なんだその謝り方は。これだから,最近の若者はなっとらんのだ。
A君,君ねぇ。納品ミス3か月連続なんて,わが社はじめての事態だぞ。
このように,部長は,A君の指導にほとほと困っていました。
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A君は,内心,こう思っていました。
まだ入社したばかりなんだからさ,ミスしたって仕方ないじゃないか。最近ようやく仕事覚えてきたんだから,そういうところとか,良いところはちゃんと見てほしいよな。
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しかもさ,たしかに,最初の二回の納品ミスは,おれのミスだけどさ,今回3回目の納品ミスはさ,ほんとは,C先輩が,もうおれが引き継ぐっていったのに,そのまま放置されちゃったんだよね。それなのに,おれのミスにされちゃってさ。まあC先輩怖いから言えないけどさ。
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社内の情報共有体制にも問題があるのにさ,全部おれのせいにしちゃってさ。
そういうところも,ちゃんと事情を聞いてくれたっていいのに。
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それから1か月後のことです。
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会社にいたA君に、電話がかかってきました。
Aくん、取引先のB社さん電話ですよ。なんだか怒っている様子です。
ええ、僕ですか。またなんかやっちゃったかな。
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Aくん,君,またやってくれたね。また,納品ミスだぞ。これで4か月連続じゃないか。
すいません、申し訳ございません。
さすがにもうあきれたよ。残念だけど、君との取引は考えさせてもらう。
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あー、しまった,結局,あのあと,C先輩怖いから,C先輩と打合せしないまま放置しちゃったよ。まずいなぁ。
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おい、Aくん、聞いたぞ、君はまた納品ミスをしたそうじゃないか。
B社さんとても怒っていたぞ。もう,ワシも堪忍袋の緒が切れたぞ
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え,そんな、すいません。許してください。がんばりますから。
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うるさい。もう知らんぞ!!