紙芝居型ブログ

残業代問題(固定残業代版):紙芝居型ブログ ブログ#69

 今回は,残業代問題について,
固定残業代が問題となる事例を,
紙芝居で,お伝えします。



A君とB子さんは、新卒で入社した期待のルーキーです。



毎日,いろいろ勉強することがあって,充実しているなぁ。
これが社会人生活ってやつだなぁ



それにしても、今日も仕事が終わらない。今日も終電コースだなぁ。
でも,きっと、今月は、残業代も多くつくだろうし、たのしみだな。



あれ、給与明細をみてみると、残業を多くした月と残業が少なかった月で、もらえる額が変わらないなぁ。



いったい,どうしてなんだろう。



あ、社長、すみません、うちの会社、残業代ってもらえますよね。
Aくん、なにを言ってるんだ。残業代がつくのは当たり前だろう。その分、みんながんばってくれているんだから、しっかりと払うさ。



それどころかね、きみの場合は、とてもよくがんばってくれているから、固定残業代制度と言って、残業がないときでも固定額をきみに払ってあげているんだよ。給与明細をみてごらん、ほら、ここに固定残業手当5万円とあるだろう。君はとてもがんばってくれているから、残業があってもなくても5万円払ってあげているんだよ。すごいだろう。
これは、我が社が君に期待していることの現れなんだよ。
その代わり、どれだけ残業しても、5万円以上は払わないんだけどね。



そうだったんですね、社長、ありがとうございます。
期待してもらって、本当に、うれしいです。
これからもがんばります。


同じく,B子さんも,残業をがんばっていました。
あー、今日も仕事が終わらないわ。今日も終電コースだわ。
でも、まわりのみんなはあたしよりもがんばってるし、成績も良いし、あたしもがんばらなきゃ。



あれ、なんか今月も金欠だわ。



なんでだろ。
残業をしてもしなくても、もらえるお給料が変わってない気がするなぁ。どうしてだろう。



あ、社長、すみません、うちの会社って、残業代ってもらえますよね。
B子くん、もちろんだよ。当たり前じゃないか。
残業代っていうのは、法律で払わなければならないと決められているんだ。



B子くんの場合はね、我が社はきみにとても期待しているから、女性では数が少ない総合職として、入社してもらったよね。そのとき、一般事務社員よりも基本給を10万円高くして、そのかわり,基本給に残業代が含まれていると説明したね。

はい。そう聞きました。

これは、残業がなかったとしても、マイナスしたりしないんだ。すごいだろう。
それは、我が社が君にとても期待しているからなんだよ。ちなみに、どれだけ残業しても、この基本給は変わらないけどね。



そうでした。あたし、期待してもらってるんですよね。うれしいです。がんばります。



後日、A君は、大学の先輩であったC先輩に、お酒に誘われました。

おい、Aくん、実はね、私は、転職することにしたんだ。

ええー、C先輩いったいなにがあったんですか。

実はね、社長とケンカしちゃってね。もう,社長に頭下げるくらいなら、、独立しようと思ってね。

そうだったんですか。

うん、それでね、退職金をくれっていったら、その社長、うちに退職金なんてない、なんていうんだよ。

ええっ!!、それは困りますね。



うん、 そこで、インターネットで調べたら、今、残業代請求っていうのがはやっているらしくてね。
そのインターネットの情報によると、かなりの残業代がもらえるらしいから、退職金代わりに請求してやろうと思っているんだ。

そうなんですね。うらやましいなぁ
そういえば、うちの会社は、固定残業代っていう制度で、固定額以上は残業代もらえないらしいんですよ。



Aくん、実は、私もまったく同じ事を社長に言われたんだけどね。
どうやら、法律によると、そういう制度は違法の可能性があって、残業代は請求できる場合があるらしいぞ。



だから、しっかりと残業時間の証拠,たとえば,タイムカードとか,パソコンのログ記録とかを収集しておいたほうが,いいらしいぞ。くわしいことは、インターネットに書いてあるから。


ええ、そうだったんですか。期待しているなんて言われて,だまされてたのか。
あたまにきたぞ,許せない。残業時間の証拠を確保して,やめてやる!!



Aくんは、C先輩から教えてもらった内容を、B子さんにも教えてあげました。

ええ!!そうだったの。あたしたち,騙されてたのね。許せない。あたしも,これから残業時間の証拠を確保して,やめてやるわ。



A君とB子さんは辞表を出しました。二ヶ月がたちました。



あー青空の下のゴルフは気持ちがいいねぇ。うーん、我ながらナイスショット



ブルルルルル
おや、電話だ。秘書のC子くんからだ。なんだね。



社長、大変です。裁判所から、書類がきました。
なかみは、訴状です。原告は、AくんとB子さんです
被告は会社となっています。
残業代500万円ずつ支払えとなっています。



なに、いったいどういうことだ。なんで、我が社が被告にされるんだ。 納得がいかないぞ。



こうして、東京地方裁判所での裁判が始まりました。



まあ,裁判なんて,堅苦しいことやってるけど,
A君とB子さんは,ちゃんと、入社前に、残業代の払い方を約束して、納得して入社したんだから,残業代など払わなくてよいはずだ。



わしも法学部の学生だった頃、「契約自由の原則」というのを勉強したんだ。
契約内容は、当事者が自由に決められるのが原則なんだから、残業代なんてはらわなくて良いはずだ

 こうして,裁判は、一年かかりました。



一年後、いよいよ判決の日になりました。
傍聴席では、判決をまつ人が集まっています
判決を言い渡します。判決主文 会社は,AくんとB子さんに対し,



残業代を,500万円ずつ支払いなさい。



ええ、我が社の完全敗訴じゃないか。 なぜ、我が社がまけてしまったんだー
なぜだー

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残業代問題(通常版):紙芝居型ブログ ブログ#68

 今回は,残業代問題について,
紙芝居で,

お伝えします。

A君は、新卒で、ソフトウェア制作会社に入社しました。
毎日を一生懸命がんばっていました。



A君
あー、毎日、忙しいなあ。
これが社会人生活ってやつか。
でも、仕事って、すごいやりがいがあるなぁ。
お客さんのところをまわって、
お客さんの希望するソフトウェアの打合せをして、
一生懸命プログラムを作って、



お客さんが喜んでくれたときって、
本当にやりがいがあるなあ。



B社長
おい、A君、君は本当によくがんばっているね。
君のクライアントは、みな君を高く評価しているよ。
私も鼻が高いよ。



A君
社長、ありがとうございます。
そういっていただけて、僕、とてもうれしいです。
もっと、がんばります。



B社長
うんうん、君はがんばっているから、特別に、基本給をアップさせておくことにしたからね。



残業代代わりと言ってはなんだけど、基本給をアップさせるからね。
我が社で一番がんばってるきみには、我が社で一番高い給料を払うからね。

 でもね、A君、しっかりと休息をとることも大事なことだよ。
根を詰めすぎはよくないし、短期的にではなく、
長期的に安定したパフォーマンスを発揮することも大切だからね。
だから、ちゃんと、定時の終業時刻には、帰るようにするんだよ。
私は,言ったからね。

A君
はい、わかりました。



A君はとても素直な頑張り屋で、B社長はA君をかわいがっていました。
A君も、自分をしっかりと評価してくれて、細かいところまでよく見てくれている社長のことが大好きでした。
そのため、A君は、ますます、仕事をがんばり、終業時刻である午後5時になっても帰ることはなく、毎日、午後11時くらいまで残っていました。
それを見た社長は、さらに、A君の基本給をアップさせました。



ある日、午後11時ころ、たまたま、忘れ物をしたB社長が、会社に戻ったところ、A君が、一人、社内で働いていました。


B社長
おい、A君、君はこんな時間まで仕事をしているのか。
大変だろう。もう今日は帰りなさい。
残業はよくないから、とにかく定時には帰るようにするんだよ。



A君
あ、社長、はい、今日は、もう帰ろうと思っていたところですが、
ただ、おかげさまで、私がたくさんのクライアントを担当したいと希望して、
実際に担当させてもらえた分、納期が厳しくて、とても間に合わないもので。



B社長は、内心、こう思っていました。

B社長
うーん、たしかに、A君の担当業務量からしたら、
毎日遅くまで残業せざるを得ないだろうなぁ。
でも、A君がやりたいからやらせてあげたんだしなあ。
それに、会社が残業しなさいと命令したわけではなくて、
本人がやりたいと言っているからなら、まあいいか。
あと、A君だけ、どんどん基本給を上げて、高く評価しているから、
きっとA君から不満が出ることはないだろうしなあ。



よし、A君、そうか。まあ今日は仕方ないかもしれないけれど、
とにかく、毎日、残業せず定時に帰るんだよ。



A君
はい、わかりました。いつも、お心遣いいただきまして、
本当にありがとうございます。

その後も、A君の業務量はかわらなかったため、連日、A君は、残業していました。


B社長
うーん、A君のタイムカードをみると、やっぱり毎日遅くまで、残業しているなあ。
取引先のC社さんも、A君が遅くまで残業してまでメールをくれるって、喜んでたしなぁ。



会社で契約している警備会社のセキュリティシステムの記録も、
毎日、A君が一番最後に、セキュリティをかけて、帰ってるみたいだしな。
まあでも、会社が残業を命令したわけじゃないし、
A君がやりたくてやってるわけだから、まあいいか。
A君だけ、基本給も高くしてあげてるしな。



それから6ヶ月経過したところ、A君は、疲労がたまり、疲れが見え始めました。



そして、仕事の疲れから、ミスが連続するようになりました。
少しずつ、A君に対するクレームが増えていくようになりました。



B社長
おい、A君、君はまたミスをして、クレームがきたそうだな。
君はがんばっているから、最初のうちは黙認していたけど、
今月だけで5件目のクレームだぞ。もう3ヶ月連続で、毎月3件契約を着られてしまったぞ。
しっかりしたまえ。君の担当先は、みんな君のがんばりをとても評価しているんだから、
今更、担当は代えられないんだから、しっかりやってくれ



A君
は、はい。わかりました。申し訳ございません。

A君は、内心、こう思っていました。



A君
くっそー、僕だけ、こんなに仕事押しつけられて、
社内で一番売り上げもあげているし、一番長く働いているのに、
あの言い方はないよな。
それに、毎日全然早く帰れないし。
かといって、仕事量を減らしてくれるわけじゃないし。
いったい、どうしたらいいんだ。
もうやめちゃおうかな。
もう体がしんどいから、しばらく休みをとりたい。
でも、うちの会社、退職金制度がないから、生活を考えると不安だなぁ。


ある日、A君は、たまたま、パソコンに向かって、インターネットをしていました。



A君
んん、なんだこれ。
今、はやりの残業代請求?。



金額は、時間給の1。25倍や1。5倍?
そうなのか、
2年分までさかのぼれる???
残業代の証拠を確保すればもらえるかも?



証拠はタイムカード、



メール、



セキュリティ記録,



パソコンのログオン・ログオフ記録などさまざま
もらえる金額は、ここでだいたいの金額を計算できる?
残業代は,本来,法律で払わなければいけないものです?



そうだったのかー。本当だったらもっと残業もらえていたはずなのに,だまされていたのか。
あたまにきたぞ。よし、今から残業の証拠,タイムカードや,パソコンのログオン・ログオフ記録を確保して、退職して、残業代を請求するぞ。



その後、A君は、辞表を提出しました。
そして、2ヶ月が過ぎました



B社長
あー、青空の下のゴルフはきもちがいいなぁ



プルルルル

B社長
お、電話だ。秘書のC子くんだ。どうしたんだろう

C子
社長、大変です。裁判所から、書類が届きました。



中身は、訴状となっています。
退職したA君が裁判を起こしたようです。
中身は、残業代を500万円支払え、となっています。



B社長
なにい、なんで我が社が500万円も、支払わなければならないんだ。 おかしいだろう。



こうして、裁判所での裁判が始まりました。



B社長
まあ裁判なんて堅苦しいことやってるけど、
我が社が負けることはないだろう。
だって、たしかに、A君は残業が多かったけれども、その分、基本給をあれだけ何度も、昇級したんだし、我が社で一番多く給料をはらっていたんだぞ。
A君も納得してたんだし、残業代以上に給料払ってたんだから、我が社が負けるはずがない。



こうして、裁判がはじまり、一年がたちました。判決言い渡しの日になりました。



裁判官
静粛に。判決主文、会社は、A君に対して500万円を支払いなさい



B社長
ええ、なんで我が社が500万円払わなければならないんだ。
我が社の完全敗訴じゃないか。なぜだー

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