働き方改革で,長時間労働は厳しく見られ,
一般社員さまはもちろん管理職の方も
負担が増えていることと思います。
特に,管理職の方にしわ寄せがいってしまうケース,
よく聞かれるところです。
このあたり,
紙芝居にしてみました。
働き方改革のしわ寄せ(残業時間削減)
こちらは,Aさんです。IT 企業で 働いています。
真面目で実直な性格のAさん,毎日をがんばっていました。
そのため,若くして,中間管理職に抜擢されました
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やったー,僕も部長に昇進できたぞ,うっれしいなぁ。もっとがんばろ。
Aさんは,第3営業部の部長になりました。
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ある日,朝礼がありました
社長から働き方改革についての指示がありました
みなさん,今は働き方改革の時代です
我が社でもこれからどんどん働き方改革について,施策を進めていくことになりました
まず定番ではありますが,残業の削減に取り組みます。
具体的には,各部の部長さんの指示にしたがってくださいね。
大変かと思いますが,がんばってください。
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こうしてAさんの第三営業部でも,残業時間削減に取り組むことになりました。
しかし,Aさんは,第3営業部のメンバーに対し,残業時間削減に取り組むことを伝えましたが,部のメンバーは,あまり関心がないようでした。
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Aさんはこう思いました。
そっかあ。やっぱりそうだよなぁ。いきなり残業時間削減と言われても,部のメンバーのみなさんも困っちゃうよなぁ。
出だしから困ってしまったAさんですが,とにかく,ひたすら,部のメンバーに,残業時間削減に取り組むことを,根気よく話し続けました。
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そしてある日のことです。
部下のBさんがやってきました。
Aさん,すみません,毎日毎日,残業削減って言いますけど,こんなにたくさん仕事の量があったら,残業削減なんてできませんよ。しばらく我慢して取り組んできましたけど,そんな無茶を言うなら,もうやめさせてもらいます!!
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いやいやいやいや,ちょっと待ってください。わかりました,わかりました。Bさんの業務量を減らしますので,がんばってくださいよ。
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こうして,Aさんは,Bさんの担当していた業務を引き取りました。こうして,なんとかBさんの怒りは収まりました。
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それからしばらくしてからのことです。
Aさんはこう思っていました。
いやあ,Bさんの担当業務引き取ったはいいけど,全然仕事が終わらなくなっちゃって,今度は,自分が残業時間が増えちゃったよ。こまったなぁ。そうだ,Cさんはいつも,定時に帰れて,手が空いてるみたいだから,Cさんにこの業務をふろうっと。
こうして,AさんはCさんを呼び出しました。
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こちらはCさんです。
とてもまじめな性格で仕事をがんばっています。
社内ではちょっとまじめすぎると言われています。
Aさん,およびでしょうか。
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あ,Cさんいつもありがとうございます。
今日お伝えしたいことは,今私が担当しているこのプロジェクト,Cさんに担当してもらいたいんですよ。今かなり忙しくて,どうか,このとおり,お願いできますかねぇ。
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ええ!!,何言ってるんですか。
Aさん,あれだけ私に残業削減っておっしゃったので,なんとか必死の思いで,残業削減しようと思って毎日がんばってるのに,いまそのプロジェクト担当になったら,絶対,残業削減なんてできませんよ。むしろ,残業がまた増えてしまいます。一体,どうしてそんな考えになるのでしょうか。
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え,いや,すみません,Cさんならできると期待していましたので。
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何,適当な事言ってるんですか,今でも精いっぱいやってようやく残業しないで帰れるようになったのに,そのプロジェクト担当したら絶対無理ですよ。
できると思うなら,まずAさんがご自身でやってみてくださいよ。そうじゃないのなら,もう私,やめさせていただきます。
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いやいやいやいや,すみません,私の理解が間違ってました。すみません,このことは忘れてください。このプロジェクトは私が担当しますので。
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こうして,結局Aさんは自分で業務を抱え込むことになってしまいました。
そして,その後もさらにAさんの業務量が増えて行ってしまいました。
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はー,困った困った。
働き方改革,残業削減なんてよく言われているけど,実際の現場は大変だよ。改革のしわ寄せがこっちに来てるよ。これじゃあ,自分が持たないよ。いったいどうしたらいいんだー