紙芝居型ブログ

無期転換:紙芝居型ブログ ブログ#166

 法律改正で新たに定められた無期転換,
有期の契約社員の方が,ある日突然,
無期の契約になることが,
実際にあるのです。

 紙芝居にしてみました。

無期転換ルール

A君は,IT企業に,入社しました。

 プログラマーとして,毎日を一生懸命がんばっていました。

A君は,1年契約の契約社員でした,平成25年4月1日に入社しました。

毎年,4月に1年間の契約を更新していました。

A君は,会社との間で,4回,契約を更新し,5回目の更新が近づいてきました。

時は平成30年3月上旬のことです, A君は,いつもどおり,社内で作業をしていました。

B部長です。B部長は,A君の上司です。B部長は,機嫌が悪いと,よく,部下に当たり散らしており,A君はよく,B部長にやつあたりされていました。

 おい,A君,このプログラム,昨日までに修正しておけと言ったよな

 え,B部長,その件でしたら,先週,部長が,一旦,修正作業はそのままにして,別の作業を優先するようにとおっしゃったので,それ以来,修正作業はやっていないのですが。

 なに,そんなこと私が言うわけないだろう。証拠はあるのか証拠は。

 す,すいません,私の勘違いでした

 そうだろう,変な嘘をつくんじゃないよ,まったく

 申し訳ございません。

 全く,そんなウソをつくんだったら,もう君との雇用契約を更新するのは考えざるを得ないなぁ。

 まあでも,私の言うことをしっかりと守って働くというなら,もう1年だけ,更新してやってもいいが,どうするかなぁ。

 どうかお願いします。このとおりです。なんでもご指示のとおりに必ず行いますので,どうか契約更新をお願いします。

 しょうがないなぁ。更新してやるか。そのかわり,私の言うことは絶対だぞ。それとなぁ,君は今回の更新でもう最後だぞ。なにがあっても,今回の更新で最後だからな。それでもいいか?

 もちろんです,それで結構ですので,どうか契約更新お願いします。

 よし,それならいいだろう。この約束はしっかりと契約書にも明記するからな。

こうして,A君は,会社との間で,さらに1年間契約社員として,雇用契約を締結しました。

その後,A君は,たまたまインターネットを見ていたところ,たまたま,厚生労働省のホームページをみて,無期転換ルールという記事を見つけました。

 ええ,なんだろこの無期転換ルールって。

平成25年4月1日以降に更新した有期の雇用契約が,通算して5年を超える場合,

会社に申込をすれば,無期契約になれる,これは強制的な法律なので,会社がダメと言っても無期契約になれる!!

 そうだったのかぁ。よし,僕もこの無期転換の申込みをして無期契約にしてもらうぞ。

これで毎年毎年,契約更新してもらえないんじゃないかっていう不安から解放されるぞ。

やったー

翌日,A君は,B部長に面会を求めました

 部長,ちょっといいですか。私は,会社に対して,

無期転換の申し込みをすることにしました。

 なんだその無期転換の申し込みいうのは?

 無期転換っていうのはですね。有期契約の更新期間が通算して5年を超える社員は,申込をすれば無期契約の社員になれるっていう制度ですよ。

 なに,なにいってるんだ。そんなの会社がみとめるわけないだろ

会社が認める認めないは関係ないんですよ。

この厚生労働省のホームページでも見てみたらどうですか。

会社がダメと言っても,強制的に,無期契約になれるんです

 な,なにー,しかし,先月,契約更新した際に,君は今回の1年で最後だと約束しただろう。

 契約書にもそう明記されてるんだから,君はこの1年でおわりだよ

 部長,契約書にそう書いても,それは無期転換ルールの趣旨に反するので,無効らしいですよ。私はもう無期転換の申込をしたんですよ。それでも,この私との雇用契約を解消するということは,解雇をすることになるんですよ。

 だったらもう,今,この瞬間,クビにしてやる,出ていけ

 部長,実は,私,

この会話,携帯電話で,録音してたんですよ。

 無期転換権を行使したことを理由に,解雇なんてできるわけないですよね。

 こんなひどい解雇,許されるはずがない。

 今から,労基署に相談に行ってきます。

 や,やられた,ま,まってくれ~

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最近よくある労務相談のやり取り:紙芝居型ブログ ブログ#165

 最近よくある労務相談のやり取りを,
紙芝居にしてみました。

最近よくある労務相談のやり取り

 こちらは,Aさんです。

 Aさんは,弁護士のところに相談に来ました。

 こんにちは,今日はよろしくおねがいします。

 こちらは,今回,相談を担当する弁護士の先生です。

 どうも,こんにちは,今日は,どういったご相談ですか。

 はい,うちの会社は,労働時間がとても長く,残業も多いのですが,

残業代は一律3万円と決められていて,それ以上は,どれだけ残業しても支払われないのですが,インターネットなどで調べたところによると,それは違法の可能性があると聞きまして。

 なるほど,おっしゃるとおり,そういったケースは違法の可能性がありますね。

 では,請求すれば,会社は残業代を全部払ってくれますかね?

 その可能性もありますし,払ってくれない可能性もありますね。その点は,まずは,会社の対応次第ですね。

 払ってくれない場合は,どうしたらいいのでしょうか?

 いろいろな方法がありますが,最終的には,民事訴訟など,裁判になりますね。

 ただ,なかなか,お勤め先を訴えるのは,抵抗がありますよね。

 いえ,実は,私,今,会社に行ってないものでして。

 それは,どういったご事情があるのですか

実は,毎日がんばり過ぎて,体調を壊してしまいまして。

 そうでしたか,今,どのような症状がありますか

 うつ病になってしまいまして,特に,会社に行こうとすると,気分が悪くなってしまうんです。なので,場合によっては,退職することも考えています。

 そうでしたか,それはお辛いですね

 あのー,うちの会社は,36協定というものを作っていないらしいのですが,これは法律違反なのでしょうか?

 はい,労働基準法36条により,従業員の方に残業をしてもらうためには,会社は36協定というものを作って,管轄の労基署に届け出をしておかなければ,いけないんです。

 やっぱりそうだったのですね。

 はい,悪質なケースでは,労基法違反企業として,企業名を公表されてしまい,社会的な信用を失ったりして,新規採用が難しくなったりすることもありますね。

 あと,刑事罰を科されることもあります。

 次に,労災について聞きたいんですけど,普通,労災というと,工場などの作業中にケガをしたような場合をイメージするんですが,私は,労災にはならないですよね?

 労災になれば,治療費を出してもらえたり,休業補償をもらえると聞いたものですから。

 精神疾患についても労災の対象なんですよ。特に,労働時間が著しく長かったり,疲労が蓄積するようなケースでは,労災が認定されることはあるんです。

 そうだったのですね。

 それと,私のようなケースでは,ほかに,なにか会社に請求できることはありますでしょうか?

 会社の業務が原因で,精神疾患になったということであれば,それについて,

慰謝料であったり,休業補償などの損害賠償を請求できたりする可能性もありますね。 

 以上,最近よくあるご相談例をご紹介しました。

 このケースでは,当初,残業代の相談であったのが,そこから,会社の労基法違反の話や,労災認定の話,会社に対する損害賠償請求の話と,どんどん話が膨らんでいく,というご相談が最近増えております。

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