労働者派遣法が改正され,
もともと難しい法律がさらに・・・
思わぬ落とし穴に落ちないよう,
事前の対策が大切ですね。
紙芝居で,ご紹介します。
改正労働者派遣法
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A君は,もともと,システム開発の勉強をしていたことから,システム開発会社で,プログラマーとして働きたいと思っていました。
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派遣会社に登録したら,運よく,システム開発会社で,派遣社員として働けることになったぞ。よし,仕事をがんばって,そして,スキルアップするぞ。
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A君は,平成27年10月1日,会社の唯一の派遣社員として,働き始めました。
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その2年6か月後のことです
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平成30年4月,
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こちらは,B部長です。
B部長は,人事部長に昇進しました。
B部長は,もともと,営業部出身で,一生懸命仕事にとりくみ,社内で一番の営業成績をあげていました。B部長は,そのがんばりが評価された結果,B部長にとってはじめての部長職として,人事部長に就任しました。
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やっと,私も,部長になれたぞ。がんばった甲斐があったなぁ。
さてさて,部長にはなれたものの,人事部の仕事なんてまったくわからないから,いそいで,部下にも教えてもらいながら,人事の勉強をしなきゃだな。よし,がんばるぞ。
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そういえば,最近,なんか,労働者派遣法が改正されたって聞いたなぁ。
まあでも,まだ,人事のこと,全然わからないし,これから勉強するところだから,労働者派遣法の勉強はとりあえず後回しだな。
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このように,B部長は,労働者派遣法が改正されたことは知りつつも,特に,なにも対策をしませんでした。
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その後,A君の派遣契約が更新されました。その結果,A君は,入社して4年目になりました。
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B部長,今,お話させていただけますでしょうか?
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おー,A君,どうしたの。いつもがんばってくれているねぇ。
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ありがとうございます。B部長,今日は,大事なお話がありまして。私,会社に対して,労働契約の申込みの承諾をします。
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え,なんだって?労働契約の申込みの承諾と言ったって,君は,派遣社員として,派遣会社とのあいだで労働契約を締結して,もうすでにわが社で派遣社員として,働いているじゃないか?
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ですから,今日,会社に対して,労働契約の申込みの承諾をします。労働者派遣法が改正されたの,ご存じないようですね。
労働者派遣法が改正されまして,個人単位の期間制限と言いまして,
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派遣労働者を,3年を超えて同一の「課」などに受け入れてはいけないんです。別の「課」に代えるなどの対応をしなければいけないのです。
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これに違反した場合,会社は,その派遣労働者に対して,労働契約の申込みをしたとみなされるのです。
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そこで,私は,その申込に対して,承諾します。つまり,たった今から,会社と私との間で,従前と同一の労働条件で,労働契約成立したことになるのです。
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ええー,そんなー
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その結果,A君は,派遣会社ではなく,直接,この勤務先の会社に雇われることになりました。
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1年後
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昨年のA君のことは本当に驚いたな。あんな法律があるなんて,びっくりだよ。ほんと気を付けなきゃいけないな。
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そういえば,今月からまた,わが社で2人目の派遣社員のC君を受け入れるんだったな。次は絶対,3年の間に,ちゃんと所属する「課」を変更しよう。
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3年後になりました。
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B部長は,C君の更新時期に合わせて,C君を別の「課」で働かせました
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ふー,今回はちゃんと,派遣社員のC君を,別の「課」に変更したぞ,忘れないで,よかったよかった。これで安心だ。
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その後のことです。
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B部長,今,お話させていただけますでしょうか?
ええ,C君,どうしたの。なんだかこわいなぁ。どしたの?
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B部長,今日は,大事なお話がありまして。私,会社に対して,労働契約の申込みの承諾をします。
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ええー,なんだって?労働契約の申込みの承諾と言ったって,私はちゃんと,君の「所属部署」の「課」を変えたじゃないか。
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B部長,労働者派遣法が改正されたの,ご存じないようですね。
労働者派遣法が改正されまして,事業所単位の期間制限というルールができたんです。
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これは,派遣労働者を,3年を超えて受け入れる場合,その事業所の過半数代表者または過半数労働組合の「意見聴取手続」というものをしなければならないのです。
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これに違反した場合,会社は,その派遣労働者に対して,労働契約の申込みをしたとみなされるのです。
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そこで,私は,その申込に対して,承諾します。つまり,たった今から,会社と私との間で,従前と同一の労働条件で,労働契約成立したことになるのです。
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ええー,そんなー