計画実行の難しさ:紙芝居型ブログ ブログ#261

「30分ミニ社員研修教材」

 計画を立てて実行することの難しさについて
意見交換・意識共有したい人のための
研修教材です。

<計画実行の難しさ>

 こちらは,A部長です。A部長は,建設会社のなかで,内装のリフォームを担当する部署の部長をしています。

ある日,A部長は,部のメンバーを集めて,今期の目標について発表しました。

みなさん,今期の目標を発表します。今期は,売上1.2倍を目標にします。

具体的な計画を発表します。うちの部署の仕事は,だいたい3か月周期で波がありますので,毎月1.2倍の売上を目指すのではなく,3か月単位で,昨年の1.2倍の売上を上げるようにしてください。これを全部員が実行するようにしてください。

 みなさん,がんばってくださいね。

 こちらはB課長です。B課長はとても真面目な正確で,いつも社長の指示を忠実に実行しようとしていました。

 しかし,B課長は,内心,とても焦っていました。

 ええー!!,今期の目標は,売上1.2倍かぁ。大変だなぁ。去年も必死にがんばったんだけど,売上下がっちゃったんだよなぁ。だから厳しいよなぁ。必死にがんばったんだけど。はー,心配だなぁ。でも,がんばるしかないな。

 それから,3か月後のことです。A部長の部署の売上速報の数値が出ました。

 ガガーン,だめだぁ。やっぱり,売上1.2倍は達成できなかったぁ。それどころか,去年よりもさらに下がっちゃってるかも。まずいなぁ。いったい,どうしたらいいんだろう。

 そんなある日,A部長は,管理職研修を受けていました。

 こちらが,研修講師のC先生です。

 みなさん,おつかれさまです。今日のテーマは,計画実行の難しさ,について,意見交換したいと思います。

 みなさん,PDCAという言葉がありますよね。

 プラン計画,ドゥー実行,チェック見直し,アクション行動,そしてまたプラン・計画を修正するというように,回転させていくという理論ですよね。

 でも,実際には,作った計画を実行することって,なかなか難しいことって多いですよね。

 B課長は,内心,こう思っていました。

あー,そうそうそう,まさに,今,その,計画を実行することの難しさで悩んでるんだよなぁ。

どうしたらいいんだろうか。

 みなさん,そんなときに,いつくか,お伝えしたい着眼点があるんです。

 もしかしたら,なにかヒントになるかもしれません。

 まず,前提として,何事も,最初の計画通りに完璧に進むということはなかなかないと思います。他方,だからと言って,会社経営ですから,なにも計画を立てないでいきあたりばったりでやったら会社が混乱してしまうため,まずは計画を立ててみます。まずは,その時点その時点で計画を立ててみて,実行してみて,また計画を修正して,また実行してみる,計画を適宜軌道修正していくという繰り返しになるので,PDCAサイクルを回す,回転させる,などと言いますよね。

しかし,その中で,もし,プラン,計画を作る人と,実行する人が分断されてしまうと,この回転が難しくなります。というのは,計画を立てて,実行してみたあとで,またプラン・計画を見直す,軌道修正することができなくなってしまうからです。

そのため,もし,このように分断されてしまっているかもしれないと思ったときは,ぜひ,計画を立てる人と実行する人のコミュニケーションを密にして,実行してみた結果をもとにプラン・計画を見直してみる,PDCAサイクルを回す,回転させて,軌道修正をしていくということを意識すると良いかもしれません。

 あ,そっかぁ。なるほど,私は,今期1.2倍っていうプラン・計画を立てたけど,それを実行するのは部署のメンバーのみんなであって,計画を立てる人と実行する人が分離しちゃってるから,難しくなっちゃうんだ。とすると,もっと,部のメンバーと密にコミュニケーションをとって,PDCAサイクルを回すことを,一緒に考えていく必要があるな。

次に,二点目をお伝えします。成長曲線と呼ばれる言葉があります。イメージはこんな曲線で,最初はなだらかに上昇していって,ある時点から,一気に上昇するような曲線ですね。

これと同じように,なかなか,取り組み始めた当初は成果がでなくても,あきらめずに継続しつづけることで徐々に伸びてきて,あるときブレイクするようなことは,仕事で多いと思います。

そのため,すぐに結果がでなくてもあきらめず,長い目でみることも重要だと思います。

仕事やビジネスの正解や最短距離というのは,誰にも分りませんので。

 あー,そうか,どうしても,すぐに結果が出てるのかどうか,気になってしまうのが人というものだろうけど,たしかに,なんでもすぐに結果が出るという事は難しいよなぁ。

 3点目は,結果だけではなく,「行動」したこと,に着目すると良いかもしれません。というのは,仕事やビジネスの正解や最短距離というのは誰にも分りませんので,売上などの結果だけに着目してしまうと,なかなか継続しづらくなる,挑戦しづらくなってしまうかもしれません。

 そこで,結果につながり得る「行動」をどれだけできたかに着目してみる。結果につながる一歩前の行動は何なのか,考えてみる。たとえば,プラン・計画で売り上げアップを目標とした場合,売上アップにつながる行動,たとえば,飛び込み営業を100回するとか,チラシを100枚くばるとか,HPを毎日更新するとか,そういった「行動」に着目すれば,その行動量が足りないのであればその行動量を増やせば良いし,それとも,そもそも結果につながらない行動だったと思われるのであれば違う行動をとってみるなど,計画や行動のチェック・見直しができるようになり,継続しやすくなったり,挑戦しやすくなったりするかもしれません。

 あー,なるほど,たしかに,ただ,結果だけをみて,部署のみんなにがんばってくれっていうだけだと,効果があるのかないのかよくわからないけど,部署のみんなが「どんな行動」をどれくらいがんばるという目標を立てたのか,そしてそれができたのかどうか,なにか違う行動をとったほうが良いのかどうか,ということなら,具体的にチェック・見直しができるし,上司としてサポートできるようになるな。

 以上,3点,

 一つ目が,PDCAサイクルが分断されていないかチェックしてみる,

 二つ目が,成長曲線を意識してみる

 三つ目が,結果だけでなく「行動」したことに着目してみる,

 の3点でした。ヒントになったら幸いです。

 なるほど,わかったぞ,よーし,がんばるぞ!!

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