「30分ミニ社員研修教材」
言葉で言っていることと,
心の中で言っていること,
一致しないことって,多いですよね
職場は特に。
紙芝居にしてみました。
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<言葉と本音の不一致・個別の配慮>
こちらは,とある,食品製造会社に入社したAさんです。
Aさんは,もともと,この食品製造会社の商品の大ファンであったことから,この会社に入社することが第一希望でした。
やったー,厳しい就職活動を経て,ようやく,この会社に入社できたぞ。
よーし,おもいっきり,全力で,がんばるぞ。
そして,ある日のことです。
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はあ,おじいちゃん,最近,具合が悪いんだよなぁ。
お母さんも,なるべくおじいちゃんの家に行って介護するようにしてるけど,お母さんも働いているから限界があるんだよな。うち,弟と妹も,まだ小さいから面倒見てやらなきゃで,お母さんももう限界だと思うんだよな。
だから,僕が,なるべく早く帰宅して,弟と妹の世話か,おじいちゃんの家に行って,介護の手伝いしたいんだけど,そういうわけには,きっと,行かないよな。一時間だけでも早く帰れると,お母さんの役に立てるんだけど,こういうことって,会社のこととは関係ない,
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「仕事以外のこと」だから,会社に相談するわけにはいかないよな。こまったなぁ
このように,A君は,おじいさんの介護のことや,まだ小さい兄弟がいて,お母さんが限界までがんばっていることを心配していました。 A君の家庭は,母子家庭でした。
その後,ますます,A君のおじいさんの容態が悪化し,ますます,A君のお母さんは体力に限界が来ていました。
そんな様子を見ていたA君は,ますます心配になってしまい,仕事のパフォーマンスも落ちてしまっていました。
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はあ,困ったなぁ。おじいちゃんも,お母さんも,ますます大変そうだ。いったいどうしたらいいんだろう。誰かに相談してみようかな。でも,仕事以外の相談されても,困らせてしまうだけだよなぁ。どうしよう。
そして,ある日のことです。
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こちらは,総務課の先輩のB子さんです。
あー,A君,お疲れ様。ねーちょっと聞いてよ。今日さぁ,満員電車で足ふまれちゃってさぁ。もうアタシって,もともとヒールが高い人でしょ,ホント嫌になっちゃうわよねぇ。でも,朝,はいった喫茶店で新製品のドリンクのお試しやってて,超お得って思った嬉しかったのよー。でも,思ったほど美味しくなかったんでビミョーって思ってさぁ。あ,でも,通勤途中でいつも見る猫がいてホント可愛くて,写真撮ろうとしたら逃げられちゃったのよねぇ。
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あ,そ,そうなんですね・・・
A君は内心,こう思っていました。
B子先輩は,いつもよく話しかけてくれるから,もしかしたら,相談にのってくれるかもしれないけど,ちょっと,こっちから話すタイミングがないくらい,マシンガントークなんだよなぁ。
また,ある日のことです。
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こちらは,営業1課のCさんです。
おー,A君,おつかれー。元気―
あ,はい,元気にやってます。先輩はどうですか。
おれは超元気元気,いま絶好調なんだよねぇ。
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あ,そうなんですね。いいですね。先輩,ちょっと相談させてもらってもいいですか?
おー,もちろんだよ。なんでも聞いちゃってよ。
ありがとうございます。実は,最近,ちょっと仕事にあまり集中できていなくてですね。
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あー,わかるわかる,この時期はみんなそうだから気にしないで大丈夫だよ。
みんな入社してしばらくすると,みんなそうなんのよ。現実が見えてきたりね。
オッケーオッケー,気にしなくていいからこのままがんばってよ。
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あ,は,はあ,ありがとうございます。がんばります。
A君は,内心,こう思っていました。
やっぱり,仕事以外のことって,相談しづらいんだよなぁ。
またある日のことです。
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こちらは,総務課の先輩のD子さんです。
A君おつかれさまー。元気?
あ,はい,元気でっす。
おおーいいねぇ。なんか最近ちょっとつらそうな感じもしたけど,やっぱり元気そうね。
わからないこととかあったら,遠慮なく,相談してね。
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ありがとうございます。先輩,ちょっと相談していいですか。
もちろんよ。なんでも聞いてみて。
ありがとうございます。最近,自分,ちょっと,前より,仕事に集中できなくなってる気がしまして。
へー,そう感じてるんだぁ。
はい,そうなんです。みんなそうなんですかねぇ。
うーん,どうなんだろうねぇ。人にもよるかもしれないと思うんだけど,A君はなにか心あたりとかある?
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心当たりですか,そうですねぇ。だんだん,仕事がわかってきた分,その難しさもわかってきて,自分にできないんじゃないかと不安になってるんですかねぇ。
なるほどねぇ。それは誰にでもありそうだね。
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D子さんは内心,こう思っていました。
あれれ,A君,なんか本音で話してない感じがするなぁ。自分から相談したいって言ってきたのに,本音で話してないって,なんか不思議な感じだなぁ。ちょっと,もう少し,慎重に聞いてみようかしら。
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A君さあ,ほかにも,なにか不安なことってある?
ほかですか,うーん,そうですねぇ。やっぱり,まだ,自分,新人なので,会社に迷惑かけることはあっても,会社に貢献することができてないから,それも不安ですかねぇ。
あー,なるほどねぇ。A君さ,なにか仕事以外のことでもよいから,もうなんでもよいから,ちょっと人に話してみたいなってことってある?
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仕事じゃなくてもいいんですか?
うん,そうそう,仕事じゃなくてよいから,なんでも言ってみて。
ありがとうございます。
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実は,うち,母子家庭なんですけど,まだ,弟と妹が小さくて,母が仕事がんばってるんですけど,最近,おじいちゃんの体調が悪くて,母が介護してまして,ちょっと体力の限界にきてるんじゃないかと思うんです。
そう考えると,心配で,なんとなく,集中できないんですよね。なんとかしてあげたくて。せめて,弟と妹たちの夕飯だけでも作ってあげたら,母もラクになるんですけど。
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あー,そうだったんだぁ。A君,よく話してくれたね。それならね,きっと,E部長に相談すれば良いわよ。E部長は,社員それぞれの事情をよくわかってくれる人で,前にも,家庭の事情がある社員さんに,個別的にいろいろ対応してくださってたのよ。だから,まずは,E部長に相談してみると良いと思う。私から先に話しておいてあげようか。
いいんですか,ありがとうございます,本当にありがとうございます。
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その後,E部長の取り計らいで,A君は,特別に,フレキシブルな勤務で良いということになり,A君は,兄弟の面倒を見ることができるようになりました。
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そして,A君は,心配事がなくなって仕事のパフォーマンスが上がりました。
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また,会社に,個別に配慮をしてもらえた,というありがたみから,モチベーションが大幅にアップしました。
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そして,勤務時間内に猛烈に働いて仕事を仕上げるようになり,仕事の生産性が大幅に上昇しました。社内で一番がんばっている新人として,評価されるようになりました。
やったー,やったよー