残業代問題(通常版):紙芝居型ブログ ブログ#68

 今回は,残業代問題について,
紙芝居で,

お伝えします。

A君は、新卒で、ソフトウェア制作会社に入社しました。
毎日を一生懸命がんばっていました。



A君
あー、毎日、忙しいなあ。
これが社会人生活ってやつか。
でも、仕事って、すごいやりがいがあるなぁ。
お客さんのところをまわって、
お客さんの希望するソフトウェアの打合せをして、
一生懸命プログラムを作って、



お客さんが喜んでくれたときって、
本当にやりがいがあるなあ。



B社長
おい、A君、君は本当によくがんばっているね。
君のクライアントは、みな君を高く評価しているよ。
私も鼻が高いよ。



A君
社長、ありがとうございます。
そういっていただけて、僕、とてもうれしいです。
もっと、がんばります。



B社長
うんうん、君はがんばっているから、特別に、基本給をアップさせておくことにしたからね。



残業代代わりと言ってはなんだけど、基本給をアップさせるからね。
我が社で一番がんばってるきみには、我が社で一番高い給料を払うからね。

 でもね、A君、しっかりと休息をとることも大事なことだよ。
根を詰めすぎはよくないし、短期的にではなく、
長期的に安定したパフォーマンスを発揮することも大切だからね。
だから、ちゃんと、定時の終業時刻には、帰るようにするんだよ。
私は,言ったからね。

A君
はい、わかりました。



A君はとても素直な頑張り屋で、B社長はA君をかわいがっていました。
A君も、自分をしっかりと評価してくれて、細かいところまでよく見てくれている社長のことが大好きでした。
そのため、A君は、ますます、仕事をがんばり、終業時刻である午後5時になっても帰ることはなく、毎日、午後11時くらいまで残っていました。
それを見た社長は、さらに、A君の基本給をアップさせました。



ある日、午後11時ころ、たまたま、忘れ物をしたB社長が、会社に戻ったところ、A君が、一人、社内で働いていました。


B社長
おい、A君、君はこんな時間まで仕事をしているのか。
大変だろう。もう今日は帰りなさい。
残業はよくないから、とにかく定時には帰るようにするんだよ。



A君
あ、社長、はい、今日は、もう帰ろうと思っていたところですが、
ただ、おかげさまで、私がたくさんのクライアントを担当したいと希望して、
実際に担当させてもらえた分、納期が厳しくて、とても間に合わないもので。



B社長は、内心、こう思っていました。

B社長
うーん、たしかに、A君の担当業務量からしたら、
毎日遅くまで残業せざるを得ないだろうなぁ。
でも、A君がやりたいからやらせてあげたんだしなあ。
それに、会社が残業しなさいと命令したわけではなくて、
本人がやりたいと言っているからなら、まあいいか。
あと、A君だけ、どんどん基本給を上げて、高く評価しているから、
きっとA君から不満が出ることはないだろうしなあ。



よし、A君、そうか。まあ今日は仕方ないかもしれないけれど、
とにかく、毎日、残業せず定時に帰るんだよ。



A君
はい、わかりました。いつも、お心遣いいただきまして、
本当にありがとうございます。

その後も、A君の業務量はかわらなかったため、連日、A君は、残業していました。


B社長
うーん、A君のタイムカードをみると、やっぱり毎日遅くまで、残業しているなあ。
取引先のC社さんも、A君が遅くまで残業してまでメールをくれるって、喜んでたしなぁ。



会社で契約している警備会社のセキュリティシステムの記録も、
毎日、A君が一番最後に、セキュリティをかけて、帰ってるみたいだしな。
まあでも、会社が残業を命令したわけじゃないし、
A君がやりたくてやってるわけだから、まあいいか。
A君だけ、基本給も高くしてあげてるしな。



それから6ヶ月経過したところ、A君は、疲労がたまり、疲れが見え始めました。



そして、仕事の疲れから、ミスが連続するようになりました。
少しずつ、A君に対するクレームが増えていくようになりました。



B社長
おい、A君、君はまたミスをして、クレームがきたそうだな。
君はがんばっているから、最初のうちは黙認していたけど、
今月だけで5件目のクレームだぞ。もう3ヶ月連続で、毎月3件契約を着られてしまったぞ。
しっかりしたまえ。君の担当先は、みんな君のがんばりをとても評価しているんだから、
今更、担当は代えられないんだから、しっかりやってくれ



A君
は、はい。わかりました。申し訳ございません。

A君は、内心、こう思っていました。



A君
くっそー、僕だけ、こんなに仕事押しつけられて、
社内で一番売り上げもあげているし、一番長く働いているのに、
あの言い方はないよな。
それに、毎日全然早く帰れないし。
かといって、仕事量を減らしてくれるわけじゃないし。
いったい、どうしたらいいんだ。
もうやめちゃおうかな。
もう体がしんどいから、しばらく休みをとりたい。
でも、うちの会社、退職金制度がないから、生活を考えると不安だなぁ。


ある日、A君は、たまたま、パソコンに向かって、インターネットをしていました。



A君
んん、なんだこれ。
今、はやりの残業代請求?。



金額は、時間給の1。25倍や1。5倍?
そうなのか、
2年分までさかのぼれる???
残業代の証拠を確保すればもらえるかも?



証拠はタイムカード、



メール、



セキュリティ記録,



パソコンのログオン・ログオフ記録などさまざま
もらえる金額は、ここでだいたいの金額を計算できる?
残業代は,本来,法律で払わなければいけないものです?



そうだったのかー。本当だったらもっと残業もらえていたはずなのに,だまされていたのか。
あたまにきたぞ。よし、今から残業の証拠,タイムカードや,パソコンのログオン・ログオフ記録を確保して、退職して、残業代を請求するぞ。



その後、A君は、辞表を提出しました。
そして、2ヶ月が過ぎました



B社長
あー、青空の下のゴルフはきもちがいいなぁ



プルルルル

B社長
お、電話だ。秘書のC子くんだ。どうしたんだろう

C子
社長、大変です。裁判所から、書類が届きました。



中身は、訴状となっています。
退職したA君が裁判を起こしたようです。
中身は、残業代を500万円支払え、となっています。



B社長
なにい、なんで我が社が500万円も、支払わなければならないんだ。 おかしいだろう。



こうして、裁判所での裁判が始まりました。



B社長
まあ裁判なんて堅苦しいことやってるけど、
我が社が負けることはないだろう。
だって、たしかに、A君は残業が多かったけれども、その分、基本給をあれだけ何度も、昇級したんだし、我が社で一番多く給料をはらっていたんだぞ。
A君も納得してたんだし、残業代以上に給料払ってたんだから、我が社が負けるはずがない。



こうして、裁判がはじまり、一年がたちました。判決言い渡しの日になりました。



裁判官
静粛に。判決主文、会社は、A君に対して500万円を支払いなさい



B社長
ええ、なんで我が社が500万円払わなければならないんだ。
我が社の完全敗訴じゃないか。なぜだー

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