「30分ミニ社員研修教材」
職場でよくある,
仕事量の配分のアンバランス,
どうしたらよいと思いますか?
ディスカッションのテーマ・お題を
紙芝居にしてみました。
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仕事の配分のアンバランス
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こちらは,A部長です。
A部長は,デザイン会社のデザイン制作部の管理職です。
A部長は人懐っこい性格で,部下の前では特に明るくふるまっており,部下からの人望も厚い部長でした。
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このA部長,なにやら,悩んでいるようです。
最近,すごい残業をしている社員と,全然残業しない社員とで,なんだかバランスがとても悪いなぁ。いったい,なんでなんだろう。
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こちらは,Bさんです。Bさんは,A部長の部下です。
Bさんはとても優秀で,デザイン制作の仕事が早く,しかも仕事のクオリティが高いと社内で評判でした。
今日も,遅くまで,残業しています。
はー,全然,仕事が終わらないよ。なんでか僕ばっかり,すごい仕事任されてる気がするんだよなぁ。
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ちょうど,このとき,A部長が社内に戻ってきました。
おお,Bさん,こんなに遅くまでがんばっていたのですか。今日も遅くまで大変ですねぇ。本当におつかれさまです。
残業続きは体に良くないから,なるべく早く帰るようにしてくださいね。
あ,はい,A部長,わかりました。お気遣いどうもありがとうございます。
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A部長はこう思っていました。
うーん,やっぱりそうだ。なんだか最近,Bさんばっかり残業してる気がするなぁ。
よし,Bさんは今大変そうだから,次にプロジェクトの依頼があったら,ほかの社員さんにお願いしよう。
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こちらは,C君です。C君は入社一年目の社員であり,まじめで頑張り屋さんでしたが,まだデザイン制作の仕事に慣れておらず,仕事のスピードが遅く,そのことは社内でも知られていました。
ある日,ちょうど,A部長が社内に戻ってきたときのことです。
あ,A部長,お帰りなさい。A部長,自分,今日は仕事が終わったので,なにかほかになければ定時で帰ろうと思いますが,なにかありますでしょうか。
おー,Cさん,おつかれさまです。そうですね,早く帰れるときはどんどん早く帰って,休んでください。今日もお疲れ様でした。
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A部長はこう思っていました。
Cさんは,まだまだ余裕がありそうだな。よし,次に新しいプロジェクトの依頼があったら,Cさんにお願いしよう。そうだ,営業部にも連絡して,Bさんは今,大変なので,なるべくCさんにプロジェクトを担当させるよう,連絡しておこう。
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それから,ある日のことです。
こちらは,Dさんです。Dさんは営業部に所属しておりました。
あ,Bさん,すみません,ちょっと,急ぎの仕事が入ってしまいまして,この新規のプロジェクト,どうか,いそぎお願いします。
え,あ,はい,わかりました。
このように,もともと,いそがしいBさんに,さらに,プロジェクトの依頼がなされるということがありました。
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またある日のことです。
A部長が,夜遅くに社内に戻ったところ,まだ,Bさんが一人,社内にのこって仕事をしていました。
お,おお,Bさん,こんな時間まで仕事しているのですか。大変ですね。体に悪いですから,今日はもう早く帰ったらどうですか。
あ,A部長,おつかれさまです。はい,早く帰りたいのはやまやまなのですが,今,プロジェクトが重なってしまっていまして。
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A部長は,内心,こう思っていました。
あれー,おっかしいなぁ。Bさんは今,仕事が多くて大変だから,新規のプロジェクトはなるべくCさんに回してもらえるよう,営業部に連絡したのになぁ。
ちょっと営業部のDさんに確認してみよう。
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こちらは,営業部のDさんです。
A部長,その件なのですが,すみません,急ぎのプロジェクトですと,Cさんには,まだお願いするわけにはいかなかったものですから,どうやら,Bさんに仕事が集中してしまっていたようです。
なるほど,そうだったのですか,わかりました。
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A部長は,内心,こう思っていました。
うーん,そういうことだったのか,Bさんにばかり仕事が集中してしまうのは,そういう理由だったのか,Bさんは仕事が早くてクオリティも高い。他方で,Cさんはまだ入社歴も浅く,Bさんほどの処理スピードもクオリティもない。
だから,Bさんにばかり仕事が集中して,仕事の配分がアンバランスになっていたのか。
うーん,これはいったい,どうしたらいいんだろう。
さて,いかがでしたでしょうか。
会社によって,職場によって,状況はバラバラですので,解決策もバラバラだと思いますが,もし,みなさんなら,どう対処しますか?