「仕事は楽しいかね?」(テイル・ドーテン著・きこ書房)
出典の物語,紙芝居にしてみました。
とにかく試す
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ときは,1886年のことです。
ジョージア州アトランタに,ある薬剤師の方がいました。
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この薬剤師の方は,ジョンという名前で,とても研究熱心で,何十種類もの治療薬を考えだしていました。
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そして,ある日,ジョンが,薬屋の奥の部屋に入ると,従業員2名が,ジョンが新しく作ったシロップ状の頭痛薬を,水で割って飲んでいました。頭痛があるわけでないのに。
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それを見て,ジョンは,ひらめきました。
このシロップ状の頭痛薬に,ソーダ水をいれたらもっとおいしくなるかも,と思いつきました。
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この物語,ストーリーを聞いたことがある方,いらっしゃいますでしょうか?
この物語,ストーリーの出展は,テイル・ドーテン氏の書籍「仕事はたのしいかね?」です。
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この薬剤師,ジョン・ペンバートン氏が作った,ソーダ水を加えた飲み物は,のちにコカコーラと名付けられたのです。
こうして,ジョン・ペンバートン氏は,薬剤師としてではなく,コカコーラの発明者として,大成功することになりました。
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また,今度は,場面は変わって,場所はアメリカ,カリフォルニア,ゴールドラッシュの時代のことです。
行商人として,いろいろな物品を販売している青年がいました。
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この青年は,カリフォルニアでの金が発掘されたことを聞きつけ,金の採掘者に必需品を売って儲けようとあれこれ計画し,船にいろんな商品を持ち込んで,売ってまわりました。その結果,計画は大成功で,儲けることができました。
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ただし,ひとつだけどうしても売れなかったものがありました。
それは,テント用の帆布,つまりテント用の厚い布です。
これだけは,どうしても売れ残ってしまいました。
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その後,ニーズが多く,品薄になっている商品のひとつが,ズボンだということに気づきました。
金の採掘のために,丈夫なズボンのニーズがあったのです。
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そのとき,この青年は,ひらめきました。テント用の厚い布が余っている。
他方で,ズボンが品薄になっている。
この二つが結びつきました。
このテント用の帆布,厚手の布をつかってオーバーオールを作ったところ,大ヒットしました。
そして,この青年は,行商人としてではなく,デニム商品の製造・販売で大成功することになるのです。
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この物語,ストーリーを聞いたことがありますでしょうか?
この物語,ストーリーの出典は,テイル・ドーテン氏の書籍「仕事はたのしいかね?」です
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この青年の名前は,リーバイ・ストラウス,あのジーンズのリーバイスの創業者です。
はい,この二つの物語を聞いて,どう感じたでしょうか。
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初志貫徹という言葉がありますよね。初めに心に決めた志を最後まで貫き通すことですね。当初,考えたこと,計画した事,目指したこと,をやり抜くこと,大切ですよね。ただし,当初,考えたこと,計画した事,目指したこと,それが成功することもあれば,成功しないこともあると思います。初志貫徹の逆で,当初計画したことではないことで,大成功するというパターンです。
さきほどの例でいえば,当初,薬剤師としていろいろな薬を考えて調合していたペーバートン氏は,薬剤師としてではなく,コカコーラの発明者として成功しました。
リーバイ・ストラウス氏は,当初,行商人として,テント用の帆布を売ろうとしたら,ジーンズ・デニム商品で大成功しました。
この二人に共通していたことは,なんだと思いますか。
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その一つは,「とにかく試す」ということだと思います
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さきほど引用した,テイル・ドーテン氏の書籍「仕事はたのしいかね」には,
①試すことに喜びを見出すこと
②アイデアをいっぱい持つこと。
③ありとあらゆることをやってみること
④明日は今日とは違う自分になること。
という言葉があります。
これについて,どのような感想をもたれたでしょうか。
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また,よく,紹介される数字に,こんな数字があります。
0.99の365乗
1.01の365乗
この数字,いくつになると思いますか?
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0.99を365乗する,つまり,毎日,少しずつ手抜きする・・・
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すると0.03になってしまう
毎日,少しずつ手抜きをすれば,いずれ力がなくなってしまう
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1.01の365乗する,つまり,毎日,少しずつ努力する・・・
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すると1.01が37.8になる。
毎日,少しずつ努力すれば,いずれ大きな力になる
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以上について,どのような感想を持たれたでしょうか。
ここで,意見交換タイムにしたいと思います。
お近くの方,お二人ないし三人一組になっていただいて,意見交換をお願いします。
それでは,意見交換用意スタート。