融資を受けやすい会社さんと,
融資を受けにくい会社さんの違いって,
何だと思いますか?
ヒントは「日頃の○○づくり」です。
このあたり,
紙芝居でお伝えします。
2人の社長と融資
ここに,A社長と,B社長の,2人の社長がいました。
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A社長は,電子部品の製造業を営んでおり,創業して5年になります。
創業以来,経営が順調であり,設備投資をどんどん拡大させるとともに,従業員数を増やしていきました。
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しかし,ここ最近の値下げ競争の波にのまれ,資金繰りが苦しくなっていました。
A社長
うーん,最近は,海外の安い電子部品がどんどん出回ってきてしまって,我が社も値下げ競争に巻き込まれてしまってるなぁ。
どうしたものか。 こまったなぁ
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プルルルル
お,電話だ。秘書のC子さんだ。もしもし,
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C
社長,大変です。
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裁判所から手紙が届きまして,
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我が社の一番のお得意先のD社が,破産してしまったそうです。
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A
ええ!! そんな。 なんてことだ。うちの一番のお客さんであるD社さんが破産してしまったら,うちは大変なことになってしまうぞ。先月,5000万円分の電子部品を納入して,その代金が,今月入金されるのをあてにしてたのに,破産してしまったら,もうもらえないじゃないか。
あーこまったこまった
そうだ,金融機関に行って,相談してみよう
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E信金担当者F
A社長,はじめまして,私,E信金の担当Fと申します。本日は,どのようなご用件でしょうか。
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A
はじめまして,宜しくお願いします。すみません,実は,我が社の一番のお得意先が,突然,破産してしまいまして。売掛金をあてにしていたものですから,破産になってしまって,もう資金繰りの目途がつかなくなってしまったので,5000万円貸してもらえませんか?
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F
社長,はじめてお会いしたばかりで,御社の状況がわからないので,まだなんとも言えないのですが,仮に融資させていただくとしても,御社の一番のお得意先様,が破産してしまったとなると,5000万円を返済していただける,アテがなにかありますでしょうか。
A
いや,正直に申し上げて,特にないので,今から必死にがんばります。
F
うーん,そうですか,もちろん,これから審査させていただきますが,難しいかもしれないという事は,あらかじめ,ご承知おきくださいね。
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A
ええー,そんな,そこをなんとか,どうか,お願いします。
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場面は変わって,今度は,B社長のお話になります。
B社長は,若干,30代の若さで,IT企業を立ち上げて,3年が経過しました,当初の経営は苦しかったものの,ようやく軌道にのりはじめました。
当初,一人で起業したため,まだ企業規模は小さいですが,熱心な勉強家でもあり,少しずつ,経営は上向いていました。
B
いやー,最初に会社を立ち上げたときは,なかなか苦しかったけど,いろいろ勉強して,いろんな人が助けてくれて,最近,ようやく,業績も安定してきたな。
さて,次はなんの勉強をしようかな。
そういえば,ビジネス創業塾で,しりあった経営者仲間が,最近,金融機関と,お付き合い始めたって言ってたなぁ。
僕も,金融機関と,お付き合いしたいなあ。
よし,まずは,一番近くの,E信金さんに挨拶に行ってみよう。
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F
B社長,はじめまして,E信用金庫のFと申します。本日は,どのようなご用件でしょうか
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B
どうもはじめまして,私,すぐ近くで,IT企業を経営している,Bと申します。
今日は,ご挨拶だけ,させていただきたいと思って,伺いました。
特に,なにか,今すぐ,お金を借りたいとか,そういう事情はないのですが,私の経営者仲間が,最近,金融機関の方と,お付き合いをはじめたと,聞きまして,私も,今後,なにか,大きなプロジェクトをしたいと思ったときや,なにかあったときに備えて,ご指導いただけるように,ご挨拶だけ,させていただきたいと思いまして。
F
さようでございましたか。それはご丁寧に,ありがとうございます。
B
私は,金融機関の方と,お付き合いをしたことがないのですが,
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もし,ご迷惑でなかったら,我が社の事業計画書をみていただいたり,月次の報告書を見てもらいに伺ってもよろしいでしょうか?
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F
それはとてもありがたいです。ぜひお願いします。そういった形で,事前に,いろいろと情報共有ができますと,我々としても,ご支援させて,いただきやすくなるものですから。
B
そうでしたか。それでは,ぜひ,今後とも,宜しくお願いします。
こうして,B社長は,事前に,E信用金庫との信頼関係づくりに励みました。
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その結果,3か月後,なんと,E信用金庫の方から,B社長に対して,融資の提案をしてもらえることになりました。