ダラダラ社員とノー残業社員,
どんな違いがあると思いますか?
実践が難しいですが,
目指したい働き方の一つでしょうか。
<ダラダラ社員とノー残業社員>
こちらは,広告代理店に勤務する社員のAさんとBさんです。
AさんもBさんも,複数のプロジェクトを担当し,それぞれの現場で,多くの関係者と協力しながら,プロジェクトを進めていました。
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しかし,Aさんは,突発的な対応など,広告代理店業務の関係で,必要があるときに残業をするほか,さほど必要がないときにでも,念のため,今後のプロジェクトで必要となるかもしれない準備を,残業時間を使って,行っていました。
また,Aさんは,残業しているときに,社長に声をかけてもらいたいと思っていました。
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こちらが,社長です。
おお,Aさん,こんな時間まで残業しているのですか。大変ですね。よくがばってくれていますね。しかし,このご時世ですし,体調管理も大切ですから,なるべく残業はなさらないでくださいね。
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はい,社長,ご心配くださって,ありがとうございます。
しかし,私,今の仕事が楽しくて仕方がないのです。なので,もう,何十時間でも,残業がんばれそうです。
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Aさんはこう思っていました。社長に,残業してるとこ見てもらえてラッキー。
やっぱりがんばってるところ,見てもらえるって,うれしいな。
しかも,社内で,いつも最後まで残って残業がんばってるのは,僕って評判になってるらしいしなぁ。
それに,今月も,残業代,いっぱいもらえそうだなぁ。
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他方,社長は,こう思っていました。
うーん,Aさんは,いつも残って残業してるなぁ。がんばってるAさんには,あんまり言えないけど,Aさんだけ,わが社で,残業代がとても多いんだよなぁ。仕事の時間分,残業の時間分,ちゃんと成果に結びついているのだろうか。
Aさんと同期のBさんは,あまり残業しないけれど,とても成果を出しているんだよなぁ。だから,やっぱり,ボーナスの査定では,AさんとBさんを比較すると,やっぱり,残業少なくて,成果を出しているBさんおボーナスの査定が高くなるんだよなぁ。残業しないで,早く帰って,ボーナスは多くもらえる,Bさんの働き方のほうが良いと思うんだけど,なかなか,これはAさんには言いづらいんだよなぁ。
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こちらが,そのBさんです。Bさんは,必要な時以外は,残業をしない方針でした。
Bさんは,映画を見ることが趣味でした。そのため,仕事はなるべく就業時間内に終わらせて,修行時間内に最大の成果を出して,なるべく残業しないで帰り,できるだけ趣味の映画を見に行きたいと思っていました。
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そのため,Bさんは,就業時間内に仕事を終わらせるために,朝,出勤して歩きながら,その日の仕事の段取りを考えながら出勤し,出勤直後から,朝からフルスピードで,必要なタスクをどんどん処理できるようにしていました。
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また,日々,自分が,どんな仕事にどれくらいの時間がかかっているか,ストップウォッチを使って計測してみたり,昨日よりも早く作業が終わるかどうか,時間を計ってみる,タイムアタックチャレンジをしたり,日々,工夫を重ねていました。
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また,仕事の効率化について,先輩に相談したり,本を買って勉強したりしていました。
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その結果,Bさんは,ほかの社員よりも効率的に仕事を終わらせ,必要がないかぎり,極力残業をしないようにしていました。
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そして,健康と仕事のパフォーマンスアップのために体力づくりをしたり,休養をとって体を休めたり,家族との時間を作ったり,趣味の映画を見に行く時間を確保しました。
その結果,Bさんは,とても健康になり,体調不良での欠勤がとても少なくなり,仕事が円滑に進みました。また,日中の仕事のパフォーマンスを高くキープできました。
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さらに,映画好きが高じて,映画関係の広告には社内で一番詳しくなり,社内で,映画の広告については,Bさんが一番と言われるようになりました。
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しかも,Bさんは映画好きのコミュニティに所属するようになり,そのコミュニティに所属している仕事のできる人や,自分の知らない世界を知っている人と交流することで,刺激を受け,よりいっそう成長したいと思い,モチベーションが上がりました。
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さらに,Bさんはそのコミュニティーで,仕事の広告のアイデアをもらったり,広告の仕事を獲得することもありました。