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聴き方:紙芝居型ブログ ブログ#228

「30分ミニ社員研修教材」
 できているようでできてない,
「人の話を聴く」むずかしさ,
紙芝居にしてみました。 

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<聴き方>

 こちらは,とある,食品製造会社に入社したA君です。

 A君は,もともと,この食品製造会社の商品の大ファンであったことから,この会社に入社することが第一希望でした。

やったー,厳しい就職活動を経て,ようやく,この会社に入社できたぞ。

よーし,おもいっきり,全力で,がんばるぞ。

 そして,ある日のことです。

> 

 会社って,大変だなぁ。覚えることがいっぱいあって,全然,仕事が進まないや。これが社会人生活ってやつかぁ。予想してはいたけど,ホント大変だな。でも,やりがいはあるよなぁ。

 ところで,この経費の精算ルールっていうのがよくわからないから,総務課に行って,誰か,先輩に,話を聞いてみよう。

 こちらは,総務課の先輩のB子さんとC子さんです。

 B子さんと,C子さんの,A君への接し方には,大きな違いがありました。

 こちらは,B子さんです。

あー,A君,お疲れ様。ねーちょっと聞いてよ。今日さぁ,満員電車で足ふまれちゃってさぁ。もうアタシって,もともとヒールが高い人でしょ,ホント嫌になっちゃうわよねぇ。でも,朝,はいった喫茶店で新製品のドリンクのお試しやってて,超お得って思って嬉しかったのよー。でも,思ったほど美味しくなかったんでビミョーって思ってさぁ。あ,でも,通勤途中でいつも見る猫がいてホント可愛くて,写真撮ろうとしたら逃げられちゃったのよねぇ。

 あ,そ,そうなんですね・・・大変ですね・・・

 このように,B子さんは,A君とよくコミュニケーションをとっており,かなり,いろいろとA君に話しかけていました。

 他方,こちらは,C子さんです。

 A君,おつかれさま。A君は今月入社したばかりだったよね。どう?順調かな?

 はい,順調でっす。

 へー,いいねぇ。A君ってフレッシュだよねぇ。今は,どこの部署にいるんだっけ。

 はい,営業3課に所属してます。

 あ,そうなんだ。じゃあ,部長が結構ランチご馳走してくれるでしょ。

 はい,そうなんですよ。いつも美味しいとこ,連れてってもらえるので,ラッキーです。

 そうだよねぇ。仕事はどう?おもしろいこととかあった?

 はい,営業周りについていかせてもらって,大口の契約取った直後の先輩のガッツポーズみて,自分も早く契約取りたいと思いました。

 おおー,いいねぇ。がんばってるねぇ。応援してるからねぇ。

 はい,ありがとうございます。

 このように,C子さんは,B子さんとは逆で,自分のことを話すよりも,人の話を聞こうとするタイプでした。

 さて,みなさん,このB子さんとC子さん,どちらに,A君は,経費精算の相談をしたと思いますか?その理由は何でしょうか?

 その後,A君は,また,悩んでいました。

 うーん,この大口の見込み客のお客さん,なんとかして,この契約,取りたいんだよなぁ。でも,ライバル会社とのコンペで勝たないといけないから,どうやって,ライバル会社に勝つかなんだよなぁ。プレゼン資料や根拠となるデータの多さで勝負するか,それとも,ほかの会社が思いつかないような,奇抜なアイデア・ユニークなアイデアで勝負すべきか,どっちで勝負すべきか,迷うなぁ。

 そうだ,やっぱり,大口契約を専門に扱ってる,営業1課に行って,先輩に相談してみよう。

 こちらは,営業1課のDさんとEさんです。

 DさんとEさんの,A君への接し方は大きく違いました。

 こちらは,Dさんです。Dさんは,すごい集中力の持ち主で,集中すると微動だにせず,動きません。かわいがっている後輩のA君が相談に来てくれたということで,全力で,相談にのってあげようと思っていました。

 D先輩,すみません,今,ターゲットにしている大口の見込み客のことで相談させていただきたいんです。状況は,これこれこうで,今こんな感じでして,かくかくしかじかで・・・

 A君は事情を説明しました。

 うん・・・,うん・・・,うん・・・。

 このように,Dさんは,微動だにせず,じっくりA君の話を聞いたのち,Dさんの今までの経験のすべてから編み出した,できる限りの最高のアドバイスを,A君に,してあげました。

 他方,こちらは,Eさんです。

 Eさんは,喋ることが大好きで,また,リアクションが大きい人でした。ただ,集中力がない面もあり,また,たまに適当なことを言ってしまう面がありました。自分の考えをわかりやすく人に伝えることが苦手で,人へのアドバイスも苦手でした。そのことは,社内に広まっていました。

 A君は,Eさんにも同じ相談をしました。

 E先輩,すみません,今,ターゲットにしている大口の見込み客のことで相談させていただきたいんです。状況は,これこれこうで,今こんな感じでして,かくかくしかじかで・・・

 A君は事情を説明しました。

 すると,Eさんは,このような反応をしました。

 ふむふむ,ふむふむ,へー,ほー,なるほど,なるほど。

へー,ええー,だ,大丈夫なの。え,ええー,それどうなったの,

あ,そういうことね。なるほどね。

おおー,すごいじゃん,いいねいいね。

やるじゃん。すごいじゃん,がんばってるねぇ。すばらしいね。

 Eさんは,A君の相談にこのような反応をしてから,A君にアドバイスをしました。

> 

さて,みなさん,A君は,D先輩とE先輩のアドバイス,どちらのアドバイスにしたがって,行動したと思いますか?その理由はなんですか?

 その後,A君は,また,悩んでいました。

 うーん,この契約書の作り方っていうのが,よくわからないんだよなぁ。

 契約書って,難しいっていうし,個別の状況ごとに併せて,細かく修正しなくちゃいけないっていうから,しっかりと相談しなきゃだな。

 よし,ちょっと,法務部へ行って,誰か,先輩に相談してみよう。

 こちらは,法務部の先輩のFさんとGさんです。

 FさんとGさんの,A君への接し方は,大きく違いました。

 こちらは,Fさんです。

 Fさんは,実は,とても記憶力が良い人でしたが,このことは社内では知られていませんでした。

 A君は,契約書作成に必要な条件をFさんに説明しました。

 F先輩,今,作ろうとしている契約書はですね,当事者が,甲,乙,丙,丁,戊の5名でして,新商品開発専属委託契約と守秘義務契約書の2種類を全当事者ごとに作ろうと思っていまして,特に,必須の条件は,わが社と共同での開発にはなるものの,開発の過程で特許権を取得できる発明が発生した場合はその特許から発生した利益は,74.52%をわが社の取り分とするという条項なんです。

 オッケー,じゃあ,あとで下書き作って送っておくよ。

 え,F先輩,メモとか取られませんでしたけど,今の,全部,頭に入ってるんですか?

 うん,こんなの,簡単じゃん,心配しなくてよいから,あとでメールで送っておくよ。

 このあと,A君が座席に戻ると,なんと,もうF先輩から,契約書の下書きが届いていました。

 他方,こちらは,Gさんです。Gさんは,記憶力があまり良くなく,また,事務処理スピードもかなり遅い人でした。そのため,逐一,メモを取るようにしていました。

 A君は,Gさんにも,Fさんと同じように,事情を説明しました。

 A君,ちょっと待ってね。メモを取って良いかな。ふむふむ,なるほど,あ,ちょっと待ってね,そこ大事だからじっくりメモ取らせて。ふむふむ,A君,ここってこういうことでいいのかな,あ,なるほど,オッケー。ありがと。じゃあ,下書き作ってメールで送るよ。

 こうして,二日後,Gさんは,A君から相談された契約書の下書きをA君にメールで送りました。

 さて,みなさん,A君は,FさんとGさん,どちらが作った,契約書の下書きを,採用したと思いますか?

 その理由は何ですか?

    トラブルの良し悪し:紙芝居型ブログ ブログ#227

    「30分ミニ社員研修教材」
     トラブルがない職場のほうが良い,
    本当でしょうか?
     紙芝居にしてみました。

    ===========================

    <トラブルの良し悪し>

     こちらは,大手建設会社につとめる二人の現場監督,A監督とB監督です。

     A監督もB監督も,複数の現場を担当し,それぞれの現場で,多くの社員や協力スタッフを抱えて,現場を管理していました。毎日,いろいろなことが起きるなかで,必死にがんばって,プロジェクトを進めていました。

    A監督は,平穏無事であることを重視し,現場で何事も起こらないことを最優先にしていました。

    そのため,建設現場では,常に,ミスをしないこと,トラブルを起こさないことを重視し,現場を厳しくチェックしていました。

    そして,部下にも,このように伝えていました。

    「みなさん,工事現場は,とにかく,ミスをしないこと,トラブルを起こさないことが大切です。ですから,とにかく,トラブルにならないように,慎重に,慎重に,がんばってください。迷ったら,慎重に,とにかく慎重にがんばってください。」

     その結果,A監督の現場では,A監督が就任してからは,ほかの現場と比べて,ミスやトラブルが起きることが減少していきました。ただし,現場がピリピリすることが多くなりました。

     他方,こちらは,B監督です。

    B監督は,明るく優しい性格で,おっちょこちょいな面もありますが,その人柄もあって,部下からも慕われていました。

     B監督は,工事の依頼主,施主さんに喜んでもらえること,満足してもらえることを重視していました。そのため,少し難易度の高い工事の注文・依頼であっても,お客さんの満足度を高めたいと思い,リスクをとって,承諾してしまうところがありました。

     ある日のことです。こちらは,Cさんです。Cさんは,B監督の部下です。

    Cさんが慌てて,やってきました。

     B監督,すみません,先日,施主さんから追加依頼のあった追加工事,壁の耐久力がもたなくて崩れてしまいました。幸い,誰にもケガはなかったのですが,ちょうど施主さんが現場に来ており,わが社の技術力を心配して,このまま工事を進めて大丈夫かと,心配されています。

     な,なにー,そんなことがあったのか。とにかく,誰にもケガがなくてよかった。

     よし,急いで,お詫びに行くとともに,急ぎ,原因を分析することと,再発防止策を早急に仕上げて,施主さんの信頼回復に努めよう。

     このように,B監督の現場では,ちょっとしたミスやトラブルが起きることが多くありました。

    そして,そのたびに,B監督は,トラブル対応で,大慌てで走り回り,また,部下もそれに合わせて走り回るということが多くありました。

     そのため,B監督の現場は,いつも納期がギリギリになり,余裕がないということが多くありました。

    また,トラブルが起きるたびに,突発的な対応に追われることが多くなり,メンバーの稼働力に余裕がない,ということが多くありました。

    また,突発的な対応のため,メンバーの残業が増えてしまうということも多くありました。

     他方で,お客さんからの評価,満足度については,リスクを取ってでも満足度を高めたいという姿勢が,効を奏して,うまくいったときは,高い評価を得られましたが,トラブルが発生して,うまく対応できず,お客さんからの評価が逆に下がってしまうということもありました。このように,浮き沈みが激しい状態でした。

    そのほか,さまざまな種類のトラブルが起きるたびに,みなで力を合わせて乗り越えるという経験が多くなり,トラブルに強い,トラブル対応力の強いメンバーが育ちました

    いかがでしたでしょうか。

    みなさんが,この会社の監督だったら,みなさんがこの会社の社長だったら,みなさんがこの会社の社員だったら,どちらの監督が良いと思いますか?その理由は何でしょうか?