2020年 8月 の投稿一覧

ビジネス書紹介8「お金をかけずに売上を上げる販促ネタ77」 ブログ#281

 私が昔、中小企業診断士の資格を取得した際、
マーケティング関係の勉強をしましたが、
 コロナによって社会が一変した今、
あらためて、マーケティング手法を学び直そうと思っていたところ、
たまたまご紹介いただいたこちらの書籍、
とても面白かったです
 
 77ものアイデアがあるため、
折に触れて読み返すことで、
そのときごとのアイデアが
浮かぶのではないかと思いました。
  
 よく、マーケティングでは、
「マーケティングの正解は机上の空論ではなく、
 市場の反応がすべて」
「どれが正解か誰にもわからないので、
 打てる手は全部打つ」
「打ち手を数多く知っていて、
 一つ一つ試せる人が勝つ」
という話をよく耳にしますし、
そのとおりだと思いますので、
こういったアイデア集はありがたいと思いました。
 
 コンサルティング・コーチングの際も、
「着眼点」の引き出しを多く持っていることが
有益であり、着眼点のストックを増やせると思いました。
 
 特に面白かったのは、
スーパーで、お水の専用ボトルを買うと、
その後は何回お水を入れて持ち帰ってもタダ、
というサービスはよくありますが、
あれは、その後、定期的にお店に来店してもらえることを
狙ったもので、来店頻度が増えれば、
他店に行かれずに、売上につながることが狙いで、
 
 ただし、
最初から無料にしてしまうと、
「無料のモノ」と思われてしまって、
効果が薄くなってしまうため、
最初にボトルを「買ってもらう」「有料にする」
そうすると、自分でお金を出して買ったものに
価値を感じるため、その後も、
何度も利用してもらえる、
という狙いだそうで、
とても納得しました。
 
 ほかにも、
アメ横の店頭の段ボール陳列には意味があって、
人は商品を手で触ると入店の抵抗感が少なくなるそうで、
綺麗な陳列よりも、段ボールで雑多な陳列のほうが、
手に取る抵抗感がすくないので、
こういった狙いで入店確率を高めているそうです。

 とても勉強になりました。
 ありがとうございました。

ビジネス書紹介7「2022-これから10年活躍できる人の条件」 ブログ#280

 たまたま手に取ったこの本書に 「未来を切り開くためには、いま手にしているものを潔く捨て去らなければならないタイミングがある」 という文章があって、ドキッとさせられました。
 本書は、2012年に出版されたものですが、コロナで社会が一変してしまった現在への示唆があるのかもと思って読み始めたら、
あっという間に読み切ってしまいました。
 「時代が動くということは、今までの日常との間に、ギャップが生まれるということ」「ギャップが大きければ大きいほど、そこには大きなニーズが生まれる」 という文章もありました。

 毎度ながら神田先生の文章、文体、構成に圧倒されます。

 本書の主題は、「これから10年、活躍できる人の条件」というテーマで会ってその内容の説得力がすさまじいのはもちろんですが、私は、その過程で表現される文章の一つ一つにも感銘を受けました。
 たとえば、
・希望のシナリオを描いて、行動して、その過程で自分の才能を見つけてライフワークに没頭するからそれが実現する、
・本当に熱中できる仕事にリスクはない
・事実を積み上げ論理的に分析し、組織を動かす戦略家でありながら、緊急時には飛び出していき直感で結果を出す
・目の前の仕事において結果を出しつつ、未来を見ている人たちと連携をとり、新たな時代にシフトしたときにリーダーシップをとれる準備をしておく
などなど、読んでいて、心が熱くなる、情熱を与えてもらえる文章に感じました。コロナで多くの方が大変な困難に見舞われている中でも希望を持ち続けることの大切さを改めて教えていただきました。

 冒頭の文章にもあるように、時代の変化をチャンスに、ピンチをチャンスに、コロナ禍をチャンスにとまではいかなくても、少しでも取り返せるものを探す、逆に利用できることを探す、コロナで逆に伸びている企業・ビジネスを探してみたいと思いました。

 私も経験上、研修の教材や紙芝居の脚本を制作しているときは、時間を忘れて没頭することがあって、そんなときは充実感を強く感じます (披露させていただいて喜んでもらえたときはもっと充実感を感じますが。)。
 これをやり続けられることが一つの幸せなのかなと思い、これが自分のライフワークなのかなと、経験に照らし合わせながら読みました。

 また、本書を読んで、私も、今現在、熱中している仕事の活動に加えて、10年先の日本の状況から予測されるニーズを見据えた活動を思い付き、 その準備、勉強を今の内にしておこうと思いました。

 ちなみに、「TED出演を目指すことは最高の学習になる」という紹介もとても説得的で、私も将来、紙芝居でTEDに出演したいと思いました(壮大すぎる夢物語ですが・・・)