2020年 8月 の投稿一覧

ビジネス書紹介4「すぐやる!「行動力」を高める科学的な方法」 ブログ#277

 著者の菅原洋平氏はリハビリの専門家の作業療法士であり、
リハビリの専門家の着眼点からのお話が
とても面白かったです
 
 本書によると
すぐやらないのは、性格や、やる気や意思の力ではなく、
脳がすぐやるモードになってないだけだそうで、
 
 であれば、
いかにすぐやるモードにするか
という視点で書かれています。
 
 自分の脳に
何を見せるか、聞かせるか、触らせるか、
が大事とのこと。
 
 これはすごい納得で、
仕事中についついスマホを見ちゃうことが多くて、
 
 そうすると、
LINEのグループ投稿が入っていたりして、
それが面白かったりすると、
どんどん見てしまって、
そのうちに別のことをし始めてしまうということが
よくあります。
 
 なので、多くの本に、
スマホはカバンの奥にしまう、
スマホは時間泥棒
などと書いてあって、
大いに納得です。
 
 意思の力ではなく
「脳にスマホを見せない」
事が大事なのだと理解しました。
 でもついついやってしまいそうですが・・・。
 
 これは
「見たらもう逆らえない」だそうで、
そもそも見ないようにすることが
大事だそうです。
 
 帰宅したら、
すぐに仕事をするとか、
筋トレをするとか思っていても、
テレビを見てしまうというのも、
テレビが視界に入ってしまっていて、
ついつい見てしまう・・・。
 
 そこで、最近、テレビのケーブルをすべて外して、
物置にしまいました。
 たまに見たいなあという気持ちになるのですが、
物置からまた持ってきて、
ケーブルをすべてつなぐ苦労を考えると、
逆にそのやる気が出ないので、
最近、テレビを見ない生活ができてます。
 
 同様の話として、
机で集中しようとするときに、
書類、手帳、本など、いろいろ出してしまうと、
やはり脳が惑わされてしまうそうで、
見ないようにすべきだそうです。
 
 結局、
「やってはいけないことは目にしない、脳に見せない」
が大事とのこと。
 
 もう一つ、興味深いと感じたのが、
フィードバックの逆で、
フィードフォワードという考え方で、
 
 目的を達成するためにどうあるべきかを予測して
行動を決めるシステム、
 
 自分はそもそも何のために行動しているのか、
どこへ向かおうとしているのか、を定めて、
そのために、体にどんな指令をするのかを決め、動く、
という仕組みだそうです。
 
 そのための方法の一つとして、
「脳が次の行動を予測できるところまでは
前の行動を途切れさせずに連続させること」
 
 ちょっと抽象的なのですが、
私なりの理解も含めて、
以下のように考えました。
 
 たとえば、会議を終えたら、
時間をおいてから議事録を作るのではなく、
会議直後にほんの少しでも議事録に着手すると、

 着手しないで放置したときよりも、
自分の脳に、
「議事録が完成した状態」
という目的を達成した状態を
脳に意識させやすくなる、
  
 これを習慣化させて、
さまざまな事柄、作業などに、
目的を達成した状態を脳に意識させやすくして、
そのための行動をさせやすくする、
ということなのかなと理解しました。
 
 この話はよく聞かれる、
よくツァイガルニク効果、
人は完成した事柄よりも
未完成になってしまっている事柄のほうが、
記憶に残る、意識する、
という話にも似ていると思いました。
 
 また、いろいろな本にも書かれているように、
行動のハードルを下げるために、
脳がブレーキをかけないようにするために、
5分だけやってみる、
そうすると、
ブレーキがかからずに着手できて、
さらにそこから勢いが出てきたりする、
という話がよくありますが、
ちょっとだけ着手しておくという点が、
似ていると思いました。
 
 また、古い記憶ですが、
ドラゴン桜の著者の三田紀房先生も、
なにかの書籍で、
作業をあえて途中で区切って、
ただ、すぐに作業に戻れるよう
机を片づけないで区切りをいれて、
また戻ってくると良い、とおっしゃっていた記憶があり、
その話とも、似ている面があると思いました。
 
 こういった仕事術や脳の使い方に関する書籍は、
とても興味深く、また自分の日常の行動の改善につながるため、
とても面白く読ませていただきました。

ビジネス書紹介3「ポジティブ・チェンジ」 ブログ#276

ついついネガティブなことを考えがちな
弱い自分をなんとかしたい・・・
と思っていた中で
DaiGoさんの「ポジティブ・チェンジ」を読みました。
 
 一番、心に響いたのは、
終わりの方の内容で
 
 「心を変えれば、行動が変わる」
というのは心理学的には誤りで
 
 「行動を変えることでしか心は変わらない」
そうで、心理学、脳科学、行動経済学的に
正しいそうです。
 
 前者が正しいと思っていた私には、
衝撃的でしたが、
でも、いろいろ振り返ってみると、
なんとなく納得できるような気がします。
 
 そうすると、
ついつい、日頃、あれこれ悩みこんでしまって、
動けなくなったりしておりますが、
ある程度考えたら、もう考えるのをやめて、
行動に移してみようと思いました。
 
 実際、この教えを受けて、
いろいろ迷って作業が手につかないときでも、
どこかのタイミングで作業に集中できると、
悩みが消えていることに気づきました。
 
 また、この本の最後のほうには
「常に変化していることが当たり前になり、
そのプロセスが楽しめるようになる」 
という一文があり、この文章もステキな一文だなぁと
思いました。
  
 ほかにも、生活習慣など、
いきなり大きく変えると挫折しがちなので、
10%ずつ変えていくとか、
 
ファストフードを食べると怠惰になるので
低GI食品を食べるとか(SOYJOYですかね)、
 
 めんどうくさいと感じた瞬間に体を動かす、
めんどうくさいという感覚を行動を起こすサインにする、
(でもそれが難しいんですよね・・・)
 
 行動するときに完成形を思い浮かべない、
というお話もとても参考になりました。
 
 私も、ストップウォッチを用意して、
今日の仕事を全部5分だけ着手して一回りすると、
一気に作業が早く進むことがあります。
 
 どうしても、最初の着手がめんどうだったりするので、
5分しかやらないと思うと、
抵抗なく着手できたりする感覚があります。
 
 とても学びの多い本でした。 
 ありがとうございました。