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生命・身体の侵害による損害賠償請求権の消滅時効 #40

今回の民法改正により,

債権の消滅時効の原則期間が変わりましたが,

さらに,
生命・身体の侵害による
損害賠償請求権の消滅時効の場合,
特則があります。

どういうことかというと,
改正後の民法では,

原則論である,
債権の消滅時効期間は,
(1)権利を行使することができることを知った時から5年
(2)権利を行使することができる時から10年
に変更されましたが,

さらに,
生命・身体の侵害による損害賠償請求権の場合,
上記(2)が
「20年」に,変更されます。

また,
改正後の民法の,
不法行為の消滅時効は,
(1)損害及び加害者を知った時から3年(消滅時効),
(2)不法行為時から20年(消滅時効)
となりますが,

さらに,それが,
生命・身体の侵害による,
損害賠償請求権の場合,
上記(1)が,
「5年」
に変更されます。

以上,今回の民法改正の,
消滅時効はパターンが何種類もあり,
しかも,現行と改正の比較がわかりにくいことから,
かなり理解の難易度が上がっておりますので,
ご留意ください。

    時効の完成猶予・更新:民法改正ワンポイント解説 #39

     今回の民法改正により,

    新たに,
    「時効の完成猶予」及び,
    「時効の更新」
    という制度が,
    整備されます。

    時効の完成猶予は,
    時効がストップするイメージで,
    時効の完成が法律で定められた期間だけ,
    猶予されます。

    時効の更新は,
    時効期間が,
    イチからやり直される,
    というようなイメージで,
    その更新事由が終了した時点から,
    新たに時効期間が,
    進行を始めることになります。

    それぞれ具体例をあげますと,
    「時効の更新」の例は,
    たとえば,
    債務の「承認」をすると,
    この「時効の更新」に該当し,
    承認時から新たに時効の進行が,
    始まります。

    また,
    「時効の完成猶予」の例は,
    たとえば,
    裁判外の請求(いわゆる催告)をすると,
    6か月間,
    時効の完成が「猶予」されます。

    (一般的には,
    内容証明郵便での支払催告などですね)