紙芝居型ブログ

人と人は違って当たり前:紙芝居型ブログ ブログ#231

「30分ミニ社員研修教材」
 当たり前だけど,
 なんでそんなことするの?
 なんでそんかこと言うの?
 なんでそんなこと考えるの?
 という発言をする前に,ついつい忘れてしまうこと,
紙芝居にしてみました。

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<人と人は違って当たり前>

 こちらは,A課長です。A課長はとある会社で,主に,新入社員の教育・研修を任されていました。

 このA課長,なにやら,困った顔をしています。

うーん,困ったなぁ。最近,新入社員の教育・研修が難しいんだよなぁ。

私が,若いころは,とにかく,がむしゃらに,猛烈に頑張るのが当たり前って感じだったんだよな。

夜遅くまで猛烈にがんばって,その分,先輩がお酒に連れて行ってくれて,一杯,飲んで食べさせてくれたもんだ。

でも,最近は,ほんと,人それぞれで,お酒が好きじゃない人も多いし,仕事とプライベートはきっちり分けたいっていう人も入れば,プライベートはいらないから少しでも今,成長しておきたいから働かせてくれっていう人もいる。

みんな,それぞれ個性があって,バラバラな感じなんだよなぁ。

昔みたいに,みんなで一斉に固まって,同じことをがんばるっていう雰囲気じゃないんだよなぁ。

突然,退職しちゃう人も増えてるし,いったい,どうしたらいいんだろうか。

 そうだ,先日,管理職の社員研修を担当してくれた,研修講師の先生に,ちょっと相談してみようかな。

 こちらは,研修講師の先生です。

 Aさん,こんにちは。先日の研修では,おつかれさまでした。

 今日は,どうされましたか?

 先生,ちょっと相談させていただきたいことがありまして。

 私は,社内で,主に,新入社員の教育・研修を担当しているのです。

そして,最近は,いろいろな考え方の方がいて,バラバラな感じなんです。私が若いころは,もう,みんなで固まって一致団結して,スクラム組んで,毎日体当たりしていく,そんな感じだったので,そんな時代と今の違いをとても感じていて,どうすれば,よいか,悩んでいるのです。

 なるほど,そうだったのですね。

 ところで,Aさん,ちょっと,私から紹介したいお話があるんですけど,いいですか?

 はい,ぜひ,お願いします。

 ありがとうございます,突然なんですけど,こんなかんじで,両手の手の指を組み合わせてつないでみてもらえますか?

 え,両手の指を組んでつなぐのですか,はい,わかりました。こんな感じですか?

 はい,いいですね。では次に,両腕の腕を組んでもらっていいですか?

 はい,こんな感じですか?

 はい,ありがとうございます。

 それでは,ここで紙芝居を一旦ストップ致します。

 みなさん,今のAさんと同じように,両手の指を組んだり,両腕の腕を組んでもらえますでしょうか・・・

 はい,それでは,よろしいでしょうか。

 それでは,紙芝居を再開します。

 Aさん,実はですね。この手の指の組み合わせの仕方で,インプットをするときとアウトプットをするとき,物事をとらえるときと,物事を処理するとき,右脳で考えることが多いか,左脳で考えることが多いのか,の傾向がわかるかもしれないという実験結果があるそうです。

 これは,1981年にノーベル生理学医学賞をとったロジャー・スペリー博士がおっしゃったそうです。

 へー,そうなんですか。私の場合はどうなんでしょうか。

 はい,まず,手の指を組んでつないだ場合,どちらの親指が下に来ていたかで,インプット,物事の捉え方が左脳的なのか,右脳的なのかがわかるそうで,Aさんは,左手の親指が下になっていたので,左脳的,つまり,物事を論理的にとらえる傾向が強いのかもしれません。

 ちなみに,私は,右手の親指が下に来ていたので,インプットの際に右脳が強い,物事を直感的に捉える傾向があるかもしれないそうです。

 腕を組んだ時については,Aさんは,左手が下に来ていたので,アウトプット,物事を処理するときに,左脳的,つまり,論理的に処理する傾向があるかもしれないそうです。

 ちなみに,私は,右手が下に来ていたので,右脳でアウトプット,物事を処理するときに感覚的に処理する傾向があるかもしれないそうです。

 へー,そうなんですね,おもしろいですね。

 はい,手の指を組んだ時にどちらの親指が下になるか,両腕を組んだ時にどちらの腕が下になるかで,4パターンがあるということになりますね。

 ちなみに,あくまで傾向だそうで,もちろん,絶対ではないそうです。

 それでは,ここで紙芝居を一旦ストップ致します。

 みなさん,両手の指を組んだり,両腕の腕を組んだときに,どちらになったか,確認してみてください。また,できれば回りの人と,ご自身の結果を紹介し合って,感想を伝えあってみていただけますでしょうか・・・

 はい,それでは,よろしいでしょうか。

 それでは,紙芝居を再開します。

 もうひとつ,大きなところでいえば,男性と女性では,傾向として,男性は結論から話す,女性は過程・プロセスから話す,

男性は地図を読むのが得意,女性はちょっとした変化に気づきやすい,昔のことをよく覚えている,感性が豊,なんてよく聞きますよね。

 あー,先生,それは聞いたことがありますね。実際,部下の話を聞いていても,傾向として,男性は結論から話し,女性はプロセスから話すというのは,感じますね。

 なるほど,いろいろな説があるようですが,人類が発展してきた歴史のなかで,広く動き回って狩り,狩猟をするのが仕事だった男性と,育児や子供たちを守ることが仕事だった女性で,違う進化をしてきた,などと,私も聞いたことがあります。

 ところで,Aさん,Aさんと私も,さきほどのように,違いがありましたよね。これって,なにか,感じた事とか,気づいたことってありますか?

 え,うーん,なんだろなぁ,

あ,そうだ,人それぞれ,バラバラって当たり前ですね。そもそも,人それぞれ,考え方とか行動とか趣味とか好きなこととかって,みんなバラバラですね。当たり前かもしれないけれど,今まで育ってきた環境とかいろいろなものが全然違うんだから,違って当たり前ですよね。

 わたしは,昔と比べて,みんなが固まって一斉に同じことに集中してないといけないのかなって思ってましたけど,でも,そもそも,人それぞれ考え方が全然違うし,人と人は違って当たり前だから,それを前提にして,変化の激しい今の時代ですから,むしろ,みんなのそれぞれの個性を,適材適所で活用したほうがいいんだって,思いました。

 なるほど,それはよいですね。みなさんそれぞれの違いを活用して,それぞれの強みを掛け合わせて,適材適所で,企業として活動していくというのは,とても素晴らしいですね。

 はい,ありがとうございます。がんばります。

大企業VS中小企業:紙芝居型ブログ ブログ#230

「30分ミニ社員研修教材」
 大企業と中小企業はどちらが強いのでしょうか?
 紙芝居にしてみました。

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<大企業VS中小企業>

 みなさんは,大企業と中小企業,どちらが強いと思いますか?

 これについては,いろいろな指標・評価・モノサシがあると思います。

 ところで,ここで,一つの判断手法として,「経営資源の4要素」という言葉を紹介したいと思います。

 経営資源の4要素という言葉,聞いたことがありますでしょうか。

 経営資源というのは,経営のために使えるもの,使える財産,リソースというような意味合いです。

 この場合の4要素とは,①人,②モノ,③お金,④情報・ノウハウ,と言われています。

 この4つの指標で,大企業と中小企業を比べると,いかがでしょうか。

 ①の人,については,人数という意味では,中小企業は大企業に勝てません。

 また,②のモノ,についても,設備や固定資産などの意味で言えば,大企業が中小企業に勝ることが多いと思われます。

 さらに,③のお金,についても,保有している資金の量という意味では,中小企業は大企業に勝てません。

 しかし,中小企業も負けていません!!

④の情報・ノウハウについては,個別の業界や,ニッチなマーケットでは,中小企業が大企業に勝つということが,たくさんあります。

 ほかにも,スピード,フットワーク,という武器が,中小企業にはあります。

 大企業では,その規模の大きさから,フットワークが重くなりがちであり,新しいことをやろうと思っても,全社的な合意形成に時間がかかったり,新しいアイデアを実施するまでに,たくさんの調査をして会社に損害が発生しないことがわかってからようやく開始する,ということがよくあります。

 中小企業であれば,規模が大きくないことから,多少のリスクをとって,とにかく開始する,とにかくやってみて,そのなかで,適宜,修正・改善していく,その結果,大企業が参入する前に,先行者利益を得る,ということがあります。

 また,中小企業であれば,ニッチな分野,市場規模が大きくない分野で利益を上げることができますが,大企業では採算が合わないため,大企業が参入できないということもあります。

 また,大企業は,全社的に統一的な行動をとらなければならないことから,マニュアルに従った対応をせざるを得ないことが多いですが,中小企業であれば,マニュアルにない,臨機応変な対応を取れることがあります。

 また,中小企業は,規模が小さいからこそ,お互いに助け合える,チームワークを良くすることができる,という面もあります。

また,中小企業は,仕事の全体にかかわれて,仕事にやりがいを感じられる,という面もあります。大企業の場合,大きなプロジェクトのほんの一端にしか,かかわれないということがあります。

 また,中小企業は,規模が小さいからこそ,挑戦ができる,トライアンドエラーを繰り返せる,という面があります。大企業は規模が大きいため,挑戦して失敗すると大損害になってしまい,挑戦がしづらいという面があります。

 さて,みなさん,中小企業が,大企業に勝っていると思うこと,ほかに,どんなことがあると思いますか?