著者は、ある地方で、ある日突然、
眼鏡や宝石の販売店を経営することになり、
様々な苦労を経てお店を繁盛させられるようになり、
その過程で生まれたノウハウがとても説得的です。
わたしは、中小企業診断士の試験受験の過程で、
様々な経営理論、フレームワークを学んだつもりになっておりましたが、
実際の現場で培ったより実践的な内容に、
惹き込まれ、あっという間に読み終えました。
著者によると、大型店からお客を取り戻すしかけは
①お客様とのゆるいつながり
②名簿
③伝道
とのこと。
手法でいえば、
手作りチラシやニュースレターなど、
よくある手法に見えますが、
その狙いの幅が広い、深いと思いました。
たとえば、
・人となりを知ってもらえる
・自分や商品の生い立ちを知ってもらえる
・自分が何の専門家であるのか知ってもらえる
・他のお客様の購入理由を知ってもらえる
など様々な効果・狙いがあるということ、
とても納得でした。
それぞれの効果・狙いに合わせて、
実際にどうするかについても詳細な解説があり、
実践的です。
経営理論の教科書などには載っていない、
より現場レベルの具体的な戦術、
大変勉強になりました。
ありがとうございました。