前回ご紹介させていただいたランチェスター経営の実践例には、
アナログのお礼状の話が沢山出ていたので、
その流れで読んだ本書も
素晴らしかったです。
著者の方は、
地方の眼鏡や宝石を扱っているお店を
ある日突然運営することになって、
最初は大変な思いをしながら、
様々な工夫をして乗り越えられた方で、
その工夫の数々がとても貴重な情報です。
手書きの丁寧なお礼状を書くことも
その一つで、
そのためにお客様との「会話記録」を作ることや
お礼状の型が紹介されていて
①簡単なあいさつ
②過去のお客様の事実
③現在の書き手の感想
④未来のお客様を予言
⑤書き手の名前
という型を紹介されていて、
実践的です。
そして、店舗にお客様が来店され、
直後にお礼状を送るとともに、
来店から5日後にまた2回目のお礼状を送ると、
お客様の曜日の行動パターンに合致して、
再来店につながる可能性があるとのお話、
そこまで緻密に考えているのかと、
驚きました。
また、著者がさまざまな店舗経営者の方に、
お礼状の書き方をアドバイスされた事例なども
紹介されていて、
実際の文面も写真で紹介されています。
すごいと思ったのが、
封筒に自分の顔写真とコメントをつけている例
があって、
これは絶対開封してもらえるだろうなぁと思い、
柔軟な発想に驚かされました。
超実践的な戦術の数々、大変勉強になりました。
ありがとうございました。
書籍紹介
書籍紹介「小さな会社の稼ぐ技術」 竹田式ランチェスター経営「弱者の戦略」の徹底活用法 ブログ#288
ランチェスター経営の理論は聞いたことがあったものの、
実際にどう活用するのか?
それが難しそうだなあと思っていたのですが、
本書は、大企業ではない、小規模企業が、
いかに、ランチェスター経営を実践して成功したかが、
とても具体的に、リアルに描かれていて、
大変勉強になるとともに、
アイデアは無限にあるのかもしれないと思いました。
たとえば、
①博多の居酒屋さん
前味・中味、後味で感動してもらう
前味は、予約をいただいたらFAXで御礼と丁寧な地図を送り、
当日にも変更の有無の確認FAXを送る
中味は、接客で感動してもらうことで、
お客様をお名前で及びする
後味は、料理と接客を一生懸命やって、
コスパで満足してもらう
さらに、お得意様には御礼ハガキを出す。
法人客は定期訪問する
②沖縄のウコンの通販会社さん
1~2か月に1回の電話フォローをしていて、
「元気?お孫さんどうしてる?」
などと世間話をして、こちらからは絶対に電話を切らない、
人によっては3時間も話す人もいる、
顧客は60代から70代のシニアで、独居の方も多い、
商品ではなく月に一度の電話を楽しみにしている人もいる。
商品はウコンですが、本当の商品は「心」。
③とある地方のパソコン教室さん
月謝の単価も高くなく、政府からの補助金も終了し、
業界全体が縮小状況
人口も多くない町
普通に考えると逆境だらけだと思うのですが、
おもしろいのが、勝負は、パソコンについての講義
ではなく、「休憩の10分間」だそうで、
この時間にいかにお客さんと仲良くなれるかが、
勝負なのだそうです。
お客様は高齢の方が多く、真の欲求は、
知り合いと会いたいとか、話がしたいなのだそうです。
結果、驚異的な退会率で順調な経営をされているそうです。
その他、たくさんの実例がとても勉強になりました。
ありがとうございました。