ビジネス書紹介4「すぐやる!「行動力」を高める科学的な方法」 ブログ#277

 著者の菅原洋平氏はリハビリの専門家の作業療法士であり、
リハビリの専門家の着眼点からのお話が
とても面白かったです
 
 本書によると
すぐやらないのは、性格や、やる気や意思の力ではなく、
脳がすぐやるモードになってないだけだそうで、
 
 であれば、
いかにすぐやるモードにするか
という視点で書かれています。
 
 自分の脳に
何を見せるか、聞かせるか、触らせるか、
が大事とのこと。
 
 これはすごい納得で、
仕事中についついスマホを見ちゃうことが多くて、
 
 そうすると、
LINEのグループ投稿が入っていたりして、
それが面白かったりすると、
どんどん見てしまって、
そのうちに別のことをし始めてしまうということが
よくあります。
 
 なので、多くの本に、
スマホはカバンの奥にしまう、
スマホは時間泥棒
などと書いてあって、
大いに納得です。
 
 意思の力ではなく
「脳にスマホを見せない」
事が大事なのだと理解しました。
 でもついついやってしまいそうですが・・・。
 
 これは
「見たらもう逆らえない」だそうで、
そもそも見ないようにすることが
大事だそうです。
 
 帰宅したら、
すぐに仕事をするとか、
筋トレをするとか思っていても、
テレビを見てしまうというのも、
テレビが視界に入ってしまっていて、
ついつい見てしまう・・・。
 
 そこで、最近、テレビのケーブルをすべて外して、
物置にしまいました。
 たまに見たいなあという気持ちになるのですが、
物置からまた持ってきて、
ケーブルをすべてつなぐ苦労を考えると、
逆にそのやる気が出ないので、
最近、テレビを見ない生活ができてます。
 
 同様の話として、
机で集中しようとするときに、
書類、手帳、本など、いろいろ出してしまうと、
やはり脳が惑わされてしまうそうで、
見ないようにすべきだそうです。
 
 結局、
「やってはいけないことは目にしない、脳に見せない」
が大事とのこと。
 
 もう一つ、興味深いと感じたのが、
フィードバックの逆で、
フィードフォワードという考え方で、
 
 目的を達成するためにどうあるべきかを予測して
行動を決めるシステム、
 
 自分はそもそも何のために行動しているのか、
どこへ向かおうとしているのか、を定めて、
そのために、体にどんな指令をするのかを決め、動く、
という仕組みだそうです。
 
 そのための方法の一つとして、
「脳が次の行動を予測できるところまでは
前の行動を途切れさせずに連続させること」
 
 ちょっと抽象的なのですが、
私なりの理解も含めて、
以下のように考えました。
 
 たとえば、会議を終えたら、
時間をおいてから議事録を作るのではなく、
会議直後にほんの少しでも議事録に着手すると、

 着手しないで放置したときよりも、
自分の脳に、
「議事録が完成した状態」
という目的を達成した状態を
脳に意識させやすくなる、
  
 これを習慣化させて、
さまざまな事柄、作業などに、
目的を達成した状態を脳に意識させやすくして、
そのための行動をさせやすくする、
ということなのかなと理解しました。
 
 この話はよく聞かれる、
よくツァイガルニク効果、
人は完成した事柄よりも
未完成になってしまっている事柄のほうが、
記憶に残る、意識する、
という話にも似ていると思いました。
 
 また、いろいろな本にも書かれているように、
行動のハードルを下げるために、
脳がブレーキをかけないようにするために、
5分だけやってみる、
そうすると、
ブレーキがかからずに着手できて、
さらにそこから勢いが出てきたりする、
という話がよくありますが、
ちょっとだけ着手しておくという点が、
似ていると思いました。
 
 また、古い記憶ですが、
ドラゴン桜の著者の三田紀房先生も、
なにかの書籍で、
作業をあえて途中で区切って、
ただ、すぐに作業に戻れるよう
机を片づけないで区切りをいれて、
また戻ってくると良い、とおっしゃっていた記憶があり、
その話とも、似ている面があると思いました。
 
 こういった仕事術や脳の使い方に関する書籍は、
とても興味深く、また自分の日常の行動の改善につながるため、
とても面白く読ませていただきました。

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